CLでポルトに先勝して、調子が上向きになりつつあるインテル。
今節は、チアゴ・モッタ監督が率いるボローニャと対戦しました。
結果は1-0で敗戦...
2023年に入って、早くも2敗目を喫してしまいました。
ハイライト
マッチレポート
試合データ
WhoScored.com・SofaScoreより引用しています。
ボローニャ | インテル | |
---|---|---|
1 | 得点 | 0 |
47.9% | ポゼッション | 52.1% |
14(5) | シュート(枠内) | 13(4) |
3 | ブロックされたシュート | 3 |
1 | コーナー | 6 |
1 | ビッグチャンス | 2 |
4 | GKのセーブ | 4 |
492(398) | パス(成功数) | 527(436) |
11(4) | クロス(成功数) | 20(6) |
18(13) | ドリブル(成功数) | 17(8) |
143 | ボールロスト | 141 |
51 | 競り合い勝利 | 43 |
16 | タックル | 18 |
9 | インターセプト | 13 |
16 | クリア | 7 |
ボローニャ | 1-0 | インテル |
---|---|---|
45' | アチェルビ デ・フライ | |
46' | デ・フライ | |
63' | ドゥンフリース バレッラ ムヒタリアン ジェコ ルカク | |
68' | ダンブロージオ ドゥンフリース | |
オルソリーニ | 76' | |
キリヤコプロス ソリアーノ モロ ファーガソン | 83' | カルボーニ ブロゾビッチ |
ドミンゲス | 85' | |
ライモンド バロウ エイビサー オルソリーニ メデル シャウテン | 88' |
アイコンの説明
ゴール
イエローカード
投入
オウンゴール
レッドカード
交代
試合分析
相手の出方を見るインテル
インテルのキックオフで始まったこの試合、最初のプレイは前線へのロングフィードでした。
キックオフ直後は繋ぐことが多いインテルですが、ボローニャにボールを渡すことで、相手がどんな攻撃を仕掛けてくるか確認する狙いがあったように見えました。
または、雨でピッチがずぶ濡れだったので、一旦安全な前線に蹴ったのかもしれません。
狙われたブロゾビッチのスペース
インテルが高い位置から右サイドにプレスをかける時には、特徴があります。
ムヒタリアンが相手の左SB、ブロゾビッチが相手の中盤を捕まえに高い位置までプレスをかけます。
そうすると、本来ブロゾビッチがいるべきDFラインの前のスペースが空いてしまいます。
ボローニャは、そこにドミンゲスを配置してフリーマンとなってボールを捌いていました。
完全に崩された12分のビルドアップ
12分には、インテルのプレッシングルールを利用する形で、崩されるシーンがありました。
左SBのカンビアッソが自陣で持った時にムヒタリアンがプレス、ファーガソンはブロゾビッチ、シャウテンはチャルハノールがマークをします。
この時には、ブロゾビッチが空けたDFラインの前のスペースでドミンゲスがフリーになっていました。
ソリアーノがドゥンフリースを連れて下がりサイドのスペースを空けて、そこにブロゾビッチを振り切ったファーガソンが入りパスを受けます。
インテルの目線がサイドに移った瞬間に、フリーマンのドミンゲスにパスを入れられ、逆サイドに展開されました。
ソリアーノはドゥンフリースを連れて中央に入ってきます。
ファーガソンは、そのまま左サイドを駆け上がりました。ブロゾビッチはボールウォッチャーとなり、ファーガソンの動きを捉えきれません。
ダルミアンもバロウに引っ張られて、大外のファーガソンはフリーのままPA内に入りました。
アーリークロスが入って、ファーのファーガソンにボールが渡りシュートを打たれました。結果的にダルミアンのカバーが間に合い、シュートブロックに成功しています。
打開策を探すインテル
ボローニャは非保持の際に、DFラインへプレスをかけるまで少し距離がありました。
バロウはブロゾビッチに対して、マンマーク気味に守ります。
そのため、ダルミアンとバストーニは余裕がある状態でボールを持てていました。
しかし、その後が続きません。
中盤はマークされておりサイドに出しても縦に仕掛けられず、ボールを戻すシーンが続きました。
個の力で上回るルカク
ルカクは対峙するソサを、個の力で上回っていました。
相手を背負った状態のボールキープで、味方のために時間を作れます。
そのため、インテルが後ろでボールを持った時に、ルカクを狙って縦パスを出していました。
ただ、ボローニャも警戒しているため、サイドへのパスを見せながら中央のパスコースを作っていました。
ラウタロの駆け引き
ボローニャに主導権を握られる中、ラウタロが局面を打開するためによく動いていました。
列を下りる動きでパスを引き出し、DFを釣って守備ブロックを崩そうとしていました。
勝負をかけた交代直後の失点
インテルは均衡状態となった局面を代えるために、63分にバレッラとジェコを投入しました。
バレッラは縦への推進力を活かしてドミンゲスを下げ、中盤にスペースを作ります。
アチェルビがオーバーラップして左サイドの深い位置を取り、クロスを送りジェコのシュートに繋げるなど、この試合ではあまり見られなかった形も出ていました。
流れがインテルに傾いたかに見えましたが、76分に失点してしまいます。
交代で入ったダンブロージオがバレッラへのパスをミスして、シャウテンに渡りカウンターからオルソリーニに決勝点を決められました。
弱々しいパワープレイ
失点後はインテルのテンションが一気に落ちて、まるで得点の気配がありませんでした。
パワープレイで前線にボールを送るも、競り勝てずにセカンドボールを回収されます。
ドミンゲスの気迫溢れるプレイだけが際立つ終盤となりました。
選手レビュー
MOMはカンビアッソ
WhoScored.comによるMOMは、カンビアッソでした。
タッチ数86回、パス成功数50本はゲームを通じて2位の数字。ドリブル成功数4回、タックル3回はトップの数字を記録しています。
対峙したドゥンフリースも完璧に抑えられていました。
ボールに多く触り、ビルドアップに貢献していました。
効きまくっていたドミンゲス
解説の細江さんも絶賛していたドミンゲスは、際立った存在でした。
タッチ数89回、パス成功数59本、クリア5回はゲームを通じてトップの数字を記録しています。
ブロゾビッチが空けたスペースを有効活用していました。
また終盤まで走り切る体力もあり、非常にタフな選手でした。
ゴセンスの頑張り
ゴセンスは応援したくなる選手です。
ディマルコが良すぎて出場時間が短いですが、ベンチでも常にチームのために声を出しています。
この試合では、アシストが決まってもおかしくないプレイをしていました。
タックル3回、インターセプト2回、クリア3回、空中戦勝利数3回、キーパス2本を記録しています。
次節はレッチェ戦(H)
2023年に入ってから、格下相手の取りこぼしが多くなっています。
次節はレッチェ戦ですが、何とか勝って欲しい所です。
2023/3/6(月) AM2:00キックオフです。
今シーズンは、希望の見えない試合が多いですね。
では!