前節は昇格組のクレモネーゼに3-1で快勝し、勝利を取り戻したインテル。
今節は、早くもミラノダービーとなりました。
結果は3-2で敗戦。
かなり悔しい試合となりました。インテルは5節にして、早くも2敗目となっています。
ハイライト
マッチレポート
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試合データ
WhoScored.comより引用しています。
ミラン | インテル | |
---|---|---|
得点 | 3 | 2 |
ポゼッション | 48% | 52% |
シュート(枠内) | 21(5) | 16(5) |
ブロックされたシュート | 4 | 7 |
ビッグチャンス | 2 | 3 |
パス(成功数) | 383(316) | 408(332) |
クロス(成功数) | 9(5) | 15(2) |
コーナー | 2 | 5 |
タックル | 11 | 8 |
インターセプト | 11 | 8 |
クリア | 14 | 3 |
個人的なレビュー
個人的なゲームのポイントをまとめます。
ポイント
- トナリのポジショニング
- 陣地を回復できないインテル
- 露呈してしまったGKの差
1.トナリのポジショニング
立ち上がりからお互い慎重な入りを見せ、前からプレスをかけずブロックを作って相手の出方を伺っていました。
その中でインテルが先制すると、ミランが少しずつ前線からプレスをかけるようになります。
ただインテルは動じずブロックを作って守っていたため、中央の密集地隊ではチャンスを作れないと感じたのか、トナリが左サイドに開く動きを見せていました。
狙いとしては、ゲームを作れるトナリがフリーでボールを触ること、マークを引き付けて中央のスペースを空けること、ミランの強みである左サイドのテオとレオンのサポートです。
レオンに1対1の状況で仕掛けさせたい、という思惑もあったでしょう。
同時に左サイドを押し込んで、ドゥンフリースを自陣に閉じ込める狙いもあったと思います。
2.陣地を回復できないインテル
先制点は、インテルの狙いが見事にハマっていました。
コレアの列を降りる動きとラウタロのポストプレイによりCB2人を引き付けて、ポッカリと空いた真ん中のスペースに飛び込んだブロゾビッチがGKとの1対1を制しました。
ただその後は、プレスを強めるミランに対してミスが頻発するようになります。
後方からのビルドアップのミスでショートカウンターからあっさりと同点弾を奪われると、そこからはサンドバック状態でした。
プレスをかけられ出しどころがなく前線に放り込むも、相手DFに弾かれてマイボールにできず。
2次攻撃を何とか防いでも、またプレスをかけられて前線に放り込みボールを回収されるという繰り返しでした。
前半はよく同点で終わったと思います。
後半に入っても特に修正はされていなかったため、ミランに押し込まれて2点を奪われてしまいました。
64分に前線で収めてくれるジェコと、ビルドアップで相手の裏をかけるディマルコ(+ムヒタリアン)が入ったことで、陣地を回復して1点返すことに成功するも後1点が足りず。
もっと早めにジェコを投入するか、裏抜け一発を狙うプレイがあっても良かった気がします。
3.露呈してしまったGKの差
悲しいことにこの試合では、ハンダノビッチとメニャンの差が露呈してしまいました。
ジェコのゴール後、ラウタロやチャルハノールが際どいシュートを放つもメニャンのビッグセーブに阻まれていました。
逆にハンダノビッチは、3本のシュートを止められず。
しょうがない失点だったという見方もありますが、正直GKが逆だったら結果も違っていたのではないかと思います。
ハンダノビッチには大きな感謝がありますが、オナナを試して欲しい気持ちになりました。
前半
立ち上がりからお互い慎重な入りを見せ、失点だけは避けたいという姿勢が見えていました。
インテルは、コレアが自陣まで下がってボールに触るプレイが目立ちます。
そして、20分に先制したのはインテルでした。
コレアとラウタロでCBを引き付けて空けたスペースにブロゾビッチが走り込み、コレアからのスルーパスが通ります。
DFをブロックしながら、ブロゾビッチがメニャンとの1対1を冷静に制しました。
しかし、28分に同点弾を奪われます。
チャルハノールのパスミスがトナリに奪われて、瞬間的に3対2の数的不利になります。
左に開いたレオンにスルーパスを通されて、ダイレクトシュートを決められました。
その後は一方的に、ミランに攻め込まれます。
失点しそうなシーンもありましたが、何とか耐えて1-1で前半は終了しました。
後半
後半に入ってもお互いやり方は大きく変わりません。
そして54分に、ミランに勝ち越しを許しました。
左サイドでスローインを受けたレオンが囲まれながらもクロスを送り、ジルーがダイレクトシュート。
当たり損ないでしたが、ゴール右隅に吸い込まれました。
60分には、さらに追加点を奪われます。
ゴール前で受けたレオンの個人技に3人が抜かれ、ゴールを決められました。
追いつきたいインテルですが、67分に交代選手の活躍で1点を返します。
左サイドでダルミアンがムヒタリアンとのワンツーで、ポケットに入り低いクロス。
ニアに飛び込んだジェコが、ワンタッチで合わせてゴールを奪いました。
その後は流れを取り戻したインテルが攻め込むも、ラウタロやチャルハノールのシュートはメニャンに阻まれました。
最後まで同点弾を奪えず、3-2で試合終了です。
選手レビュー
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MOMはレオン
WhoScored.comによるMOMは、レオンでした。
2ゴール1アシストと全得点に絡む活躍でした。
特に3点目の個人技は凄かったですね。インテルには、止めて欲しかったですが。
今までのダービーでレオンにそこまで怖さを感じていなかったのですが、完全にやられましたね。
これを機に苦手意識が生まれなければいいのですが...
流れを変えたディマルコ
ジェコとムヒタリアンと共に64分から投入され、流れを引き寄せたディマルコ。
結果論ですが、病み上がりのバストーニの状態が悪かったこともあり、最初からディマルコであればと思ってしまいました。
ディマルコは相手のマークから外れる動きが上手く、ビルドアップをスムーズにしてくれていました。
左サイドを活性化してくれたことで、ジェコのゴールにも繋がっています。
今更ながら、CBを替えてるのに「点を取りに行くぞ」というメッセージになるのはディマルコの存在の面白さですね。
時間を作ってくれるジェコ
ジェコは、交代直後に2点目を奪ってくれました。
その後も前線で起点となりボールを収めてくれたり、裏抜けでスペースを作ってくれたりしていました。
ジェコの投入で流れを引き寄せたことを考えると、前線で時間を作ってくれる選手がいかに大事かが分かります。
ラウタロへのスルーパスやミドルシュートでも、存在感を発揮してくれました。
次はバイエルン戦(H)
ミラノダービー敗戦のショックはまだ抜けていませんが、次の試合はすぐにやってきます。
W杯の影響で早めにCLが始まりますが、初戦は強敵バイエルンをホームに迎え入れます。
2022年9月8日(水) AM4:00キックオフです。
チェック【23-24シーズン】日程・結果
セリエA CL ※当記事は以下のサイトを参考にしています。https://soccer.yahoo.co.jp/ws/category/clhttps://www.whoscored.com/Regi ...
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不安の方が大きいですが、バイエルン相手に自信を取り戻せる試合をして欲しいですね。
では!