23-24シーズン マッチレポート

【おじさんの魅力】23-24シーズン セリエA 第11節 アタランタ×インテル

サッカー界では、30歳以上のベテランが軽視される傾向があります。

旬を過ぎている、将来性がない、若手の出場機会を奪うなど様々な理由があるでしょう。

しかしそんなおじさん達が躍動し、今が全盛期かのように活躍するのがインテルです。

11節では難敵アタランタと対戦して1-2で勝利していますが、この試合で活躍したのもおじさん達でした。

実質0点に抑えたようなものですが、最後はゴールキーパとセンターバック3人が30歳オーバーという守備陣形で守りきりました。

フォーメーション

おじさん達の魅力

  • 平均年齢高めのスタメン
  • おじさんの投入で引き寄せた先制点
  • スーパーゴール直前のおじさんの頑張り
  • 固すぎるおじさん達の守備
  • おじさんに頼り切りではいけない

平均年齢はアラサーのスタメン

今節のインテルのスタメンは、11人の内4人が30歳オーバーで構成されました。

平均年齢29.1歳というアラサーメンバーです。

さらに早い時間にパヴァールに代わって33歳のダルミアンが投入されたため、平均年齢は29.6歳まで上がりました。

アタランタの平均年齢が26.5歳なので、若手チーム対おじさんチームの対戦という構図になりましたね。

おじさんの投入で引き寄せた先制点

試合の流れでいうと若手多めのアタランタがボールを保持して、おじさん多めのインテルが構えて守るという構図になりました。

ここで中心になったのが、この試合最年少となる19歳のスカルヴィーニです。欲しい。

TORAさんの記事に分かりやすく書いてありますが、ざっくりいうとインテルの守備ブロックを横に広げて、スカルヴィーニが最後尾からゴール前まで突っ込んでくるという戦術でした。

ムヒタリアンをマークしつつジムシティとコラシナツをサポートするという、柔軟な守備タスクも担っていました。

45分48秒のシーン

さて、ボールを保持できずゴール前に攻め込めないインテルですが、33分にパヴァールにアクシデントが発生します。

クロス対応の際に膝を負傷して、ダルミアンとの交代を余儀なくされました。

ウォーミングアップもろくにできない状態で投入された33歳ですが、ベテランの妙かすんなりとゲームに入り込みます。

むしろ積極的な攻撃参加でチームを活性化。そして40分に大仕事をやってのけました。

センターライン付近でムヒタリアンにボールを渡すと、スカルヴィーニのお株を奪うような猛烈な飛び出しを見せてペナルティエリア内に侵入。

チャルハノールのスルーパスに抜け出し、ゴールキーパーのムッソに倒されてPKを獲得しました。

あのスルーパスも、今シーズンのハイライトになるくらい美しかったですね。

そして、そのPKをギリ29歳のチャルハノールが冷静に決めました。

チャルハノールは、インテルに来てから蹴ったPKを全て成功させているようです。

スーパーゴール直前のおじさんの頑張り

ビハインドを背負ったガスペリーニ監督は、55分にシステム変更を決断します。

しかし、その隙を突いてエースであるラウタロがスーパーゴールを決めて、アタランタを突き放しました。

システム変更の隙を突くようにハイプレスを仕掛けたシモーネの判断も良かったですが、実際にボールを奪ったのは34歳のムヒタリアンでした。

エースのゴールはもちろん凄かったですが、高い位置でボールを奪い混戦の中でもボールを失わなかったムヒタリアンも評価したいです。

固すぎるおじさん達の守備

ラウタロのスーパゴールで突き放したインテルは、アタランタに止めを刺すかのように、前への勢いを強めていました。

しかし、追加点の4分後(61分)に失点をしてしまいます。

前への矢印を強くしすぎた結果、ディマルコが自陣でバックパスを受けた時にパスコースがなくなり、ルックマンのプレスを単体で受けてしまいました。

ディマルコはキープを選択するも、激しいタックルでボールを奪われます。

ルックマンにゴール前へクロスを送られて、スカマッカに流し込まれ失点してしまいました。

ただ、ルックマンのファウルがなかったのは納得いきませんね。あからさまに引っ張っていたのですが。

結果的にゴールは認められ、1点差とされてしまいます。

勢いに乗るアタランタは、ハイプレスから同点弾を狙いました。

しかし、この試合は終始3バック(計99歳)を中心とした守備が非常に頑張っていました。

失点シーンは仕方ないとして、デ・フライもタイトな守備でスカマッカを完全に抑えていましたね。

最後まで集中力を切らさずに、インテルが守り切って勝利しました。

おじさんに頼り切りではいけない

おじさんばかりフューチャーしてきましたが、長い目で見ると若手の成長はもちろん必要です。

具体的にはアチェルビ(35)、ムヒタリアン(34)、ゾマー(34)の後釜が欲しいですね。

アチェルビはビセック(23)の成長にかけるか、スカルヴィーニなどの若手の獲得。

ムヒタリアンはフラッテージ(24)の成長に期待、ゾマーは今のところ具体的な名前が出ていません。

若手とベテランをバランスよく融合させて、これからのインテルの黄金期を築いて欲しいです。

ハイライト

試合データ

WhoScored.comSofaScoreより引用しています。




アタランタインテル
1得点2
54.3%ポゼッション45.7%
14(4)シュート(枠内)10(4)
5ブロックされたシュート2
6コーナー1
1ビッグチャンス2
2GKのセーブ3
517(433)パス(成功数)445(359)
27(10)クロス(成功数)14(2)
14(5)ドリブル(成功数)11(8)
142ボールロスト138
43競り合い勝利57
12タックル21
14インターセプト10
10クリア23
アタランタ1-2インテル
デ・ローン26'
33'ダルミアン
パヴァール
コラシナツ35'
40'チャルハノール
パシャリッチ
コラシナツ
ハテブール
ザッパコスタ
55'
57'ラウタロ
スカマッカ61'
トロイ
スカルビーニ
62'
70'フラッテージ
ムヒタリアン
カルロス・アウグスト
ディマルコ
ムリエル
コープマイネルス
デ・ケテラル
ルックマン
80'
トロイ86'サンチェス
ラウタロ
アスラニ
チャルハノール
89'ダルミアン
トロイ92'

アイコンの説明

ゴール
イエローカード
投入

オウンゴール
レッドカード
交代


次節はザルツブルグ戦(A)

おじさん達の活躍もあり、リーグ戦3連勝で首位をがっちりキープしたインテル。

次はチャンピオンズリーグのグループステージ第4戦で、ザルツブルグと対戦します。

ここで勝てばグループステージ突破が決まり、今後の過密日程でもサブ組を積極的に活用できるため必勝の試合ですね。

2023/11/8(水) 29:00キックオフです。

では!

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