23-24シーズン マッチレポート

【これぞ首位チーム】23-24シーズン セリエA 第15節 インテル×ウディネーゼ

インテルは今年の夏に、多くの主力選手と決別しました。

ブロゾビッチやハンダノビッチを始め、オナナやジェコ(ル○クとシュクリニア○)など一部を除いて辛い別れも多かったです。

代わりにゾマーやパヴァール、テュラムなどの新戦力を加えたものの、フィットするまで多少の時間が必要かと思っていました。

しかし、蓋を開けるとそんな心配は吹っ飛びました。

開幕から5連勝を達成すると、14節を終えた時点で33得点7失点と完成度の高いサッカーで首位を走っています。

そして迎えた今節は、まだ今シーズン1勝のみで低迷気味のウディネーゼと対戦しました。

フォーメーション

これぞ首位チーム

  • ウディネーゼは安全第一
  • 7分間のインテルの猛攻
  • 諦めムードのウディネーゼ
  • ビセックの可能性

ウディネーゼは安全第一

リーグ戦で11節のミラン戦以外は勝ち星のないウディネーゼは、首位インテルを迎え撃つにあたり「とにかく失点しない守備」を行っていました。

3-4-1-1が基本フォーメーションですが、守備時は5-3-2でブロックを作ります。

ディフェンスラインへのプレスはあまり行わず、ブロックを固めて不要なスペースを作らないように守っていました。

そのためボールを支配したのは、インテル(最終的に74.3%の保持率を記録)でした。

インテルとしては固まって守る守備を崩して、得点を奪う必要があります。

そこで狙ったのが、今夏にインテル移籍が破談になったサマルジッチのスペースでした。

ウディネーゼの2トップはチャルハノールへのパスコースを背中で消しながら、アチェルビとビセックをマークします。

そして余ったバストーニをマークするのが、インサイドハーフに入ったサマルジッチでした。

サマルジッチがプレスをかけることによって、ムヒタリアンがフリーになります。

そのムヒタリアンを経由しながら、相手のマークをずらして左サイドを崩すパターンがよく見られました。

7分7秒と21分26秒にバストーニがクロスを上げたシーンでは、その狙いがよく現れていました。

6分46秒のシーン

7分間のインテルの猛攻

インテルは圧倒的に支配しながらも、最後の所でゴールが決まらない時間帯が続きました。

このような試合では、カウンターで蜂の一刺しを喰らい敗北というパターンがままあります。

そのような事態を避けるためにも、早めの得点が欲しい状況でした。

その願いが通じたのか、エースであるラウタロが得点機を演出します。

ディマルコのアーリークロスに合わせようとしたラウタロが、ペナルティエリア内でペレスに引っ張られて倒されました。

一度は流されましたが、VARの結果PKを獲得。

このPKをチャルハノールがきっちりと決めて、37分に先制点を奪いました。

待望の先制点から5分後、ディマルコが追加点を奪います。

PA手前の混戦からチャルハノールがボールを拾って、ペナルティエリア内のディマルコにラストパスを送ります。

ディマルコはダイレクトでシュートを放ち、サイドネットを揺らしました。

そしてそして、さらに2分後にテュラムが3点目を奪いました。

左サイドで押し込んでから、ディマルコが後ろにボールを戻します。

そのボールをダイレクトでムヒタリアンがペナルティエリア内に送り、ディフェンダーの裏を取ったテュラムがゴールに押し込みました。

7分間で3点を奪う猛攻を見せました。

諦めムードのウディネーゼ

後半に入り、3点を追いかけるウディネーゼが守備を捨てて得点を奪いに来る。と思っていたのですが、そんな事はありませんでした。

守備のやり方は前半と変わらず、基本的にブロックを作って守る消極的な姿勢でした。

前半と変わったことといえば、フィジカル系ウィングバックのエボセールが単騎で仕掛ける回数が増えたことです。

ただそれくらいの変化では、インテルが慌てることはありませんでした。

後半もインテルが、ボールを支配する展開となります。

ボールを保持しながら隙あらば4点目を狙う形で、上手く時間を消費していきました。

そして84分に、ゴールを欲しがっていたラウタロにご褒美が生まれました。

ラウタロがパスミスでボールを失うも、自らの守備で取り返します。

そのままドリブルで運んで、ペナルティエリア手前からシュートを放ちゴールに突き刺しました。

アルナウトビッチも外側にディフェンダーを引き付けて、ラウタロのシュートコースを空けていましたね

そして試合は終了して、インテルが2連勝で首位をキープしました。

ユヴェントスがしぶといので、このペースで勝点を積み上げていきたいですね。

ビセックの可能性

バストーニは復帰しましたが、パヴァールとデ・フライが怪我で離脱しており、センターバックの駒が薄くなっています。

そこで、今節は期待の新人であるビセックを先発で起用しました。

これまでの何試合か見ていると、ビセックは守備に不安が残るも攻撃センスは高そうでした。

この試合では上手くその特徴がハマって、効果的な攻撃参加を見せていました。

狭いスペースを股抜きで突破したり、バレッラへのスルーパスや状況を見たポジショニングなど、レビュラー組に混ざっても問題なく試合に入れていました。

196cmの巨体でありながら足元の技術はしっかりしており、左足も問題なく使えるようです。

ボールを支配していたこともあって、守備の不安もありませんでした。

五分五分の相手では不安が残りますが、今節のように相手を圧倒できる場合は、ビセックの攻撃参加はかなりの武器になりそうです。

大事に育てて、将来的な主力になって欲しいですね。

ハイライト

https://www.youtube.com/watch?v=sXRi83OCkos&pp=ygUFaW50ZXI%3D

試合データ

WhoScored.comSofaScoreより引用しています。




インテルウディネーゼ
4得点0
74.3%ポゼッション25.7%
17(8)シュート(枠内)11(1)
3ブロックされたシュート6
6コーナー1
4ビッグチャンス1
1GKのセーブ4
789(737)パス(成功数)276(225)
32(7)クロス(成功数)5(3)
14(7)ドリブル(成功数)21(14)
104ボールロスト99
37競り合い勝利41
18タックル15
6インターセプト11
6クリア25
インテル4-0ウディネーゼ
13'フェレイラ
チャルハノール37'
ディマルコ42'
テュラム44'
カルロス・アウグスト
バストーニ
アルナウトビッチ
テュラム
56'
62'ロブリッチ
サマルジッチ
クリステンセン
エボセール
クアドラード
ディマルコ
アスラニ
チャルハノール
71'
75'トヴァン
ルッカ
センシ
ムヒタリアン
79'
ラウタロ84'
86'エヒジブエ
ゼムラ
ザラガ
パジェロ

アイコンの説明

ゴール
イエローカード
投入

オウンゴール
レッドカード
交代


次節はレアル・ソシエダ戦(HA)

ウディネーゼを寄せ付けず、インテルが首位をがっちりキープしました。

次節はレアル・ソシエダと、チャンピオンズリーグのグループステージで対戦します。

インテルは勝てば首位通過が決まるため、過密日程の中で主力をどこまで使うのか気になりますね。

2023/12/12(火) 29:00キックオフです。

では!

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