23-24シーズン マッチレポート

【運も実力の内】23-24シーズン セリエA 第19節 インテル×ヴェローナ

過去にプロ野球の楽天の監督を務めた野村克也監督は「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし。」と述べています。

負けには必ず理由があるという教訓を含んだ言葉ですが、今節のインテルは不思議の勝ちを経験しました。

特に90分を過ぎてからは、インテルファンの感情をジェットコースターのように揺さぶる攻防でした。

新年早々、年1回見れるかどうかの試合をしてくれましたね。

2024年は波乱の年になりそうです。

フォーメーション

運も実力の内

  • 順調な試合運び
  • 交代策が見事に裏目に
  • 焦って攻めるインテル
  • 半ケツのヒーロー

順調な試合運び

ヴェローナの基本フォーメーションは4-2-3-1でした。

攻守でフォーメーションを可変する、ということもなかったです。

ロングボールを選択することが多く、ワントップに入った199cmのジュリッチをターゲットにしていました。

ジュリッチは試合を通じて、空中戦の勝利数8回を記録しました。

ジュリッチに対しては、中央のセンターバックに入ったアチェルビがタイトにマークして、自由を与えていませんでした。

相手のキーマンを潰すことで、インテルが主導権を握ってゲームを進めることができました。

そして、13分に幸先よく先制に成功します。

テュラムがコッポラを背負いながら、バストーニの縦パスをムヒタリアンに落とします。

後ろから飛び出したムヒタリアンがバイタルエリアまで運んで、ラウタロにラストパス。

モンティポの意表を突くアウトサイドのシュートで、ラウタロがゴールを奪いました。

バストーニがボールを持った時に、カルロス・アウグストとムヒタリアンが一旦下がって、テュラムとコッポラが1対1になる状況を作ったのが良かったです。

最後は綺麗なパスワークで、先制点に繋げましたね。

先制後もインテルは、ヴェローナのプレスをいなしながらボールを回し主導権を握っていました。

追加点こそ奪えなかったものの、ピンチを迎えることもなくパーフェクトに近い前半でした。

先発復帰したパヴァールも安定感のある守備で相手の攻撃の芽を潰していて、クオリティの高さを感じました。

交代策が見事に裏目に

後半に入っても、しばらくはインテルが順調に試合を進めていました。

潮目が変わったのは、シモーネが交代を決断した直後です。

73分にテュラムとアウグストを下げて、アルナウトビッチとディマルコを投入しました。

すると、その1分後に失点してしまいました。

バストーニの縦パスをアルナウトビッチが収められず、簡単にマニャーニに潰されます。

カウンターを受けて、ドゥダのクロスをアンリに流し込まれました。

アルナウトビッチは、投入直後に失点に絡んでしまいました。

焦って攻めるインテル

昨年末のジェノア戦でのドローが頭をよぎったのか、失点後のインテルには明らかに焦りが見えました。

それまでは、相手を引き付けながらパスを回して丁寧にゴール前に迫っていたのですが、とにかく前線に早くボールを入れるようになりました。

しかし単調な攻めになってしまい、ヴェローナに弾き返されるシーンが続きます。

また例によって、相手の時間稼ぎもありインテルの選手のフラストレーションも溜まっていきました。

その中でも何度かチャンスを迎えましたが、ここでもアルナウトビッチが酷かったです。

クロスのこぼれ球にタイミングが合わず押し込めなかったり、ヘディングで押し込むだけのチャンスで空振ったり、カウンターの絶好期を不要なファウルで潰したり...

30分足らずの間に、何度も失望させられました。

技術的な失敗だけならまだしも、イライラして不要なファウルで何度もチームの足を引っ張っていたのがしんどかったです。

試合後にラウタロがアルナウトビッチを擁護していましたが、後半戦に掌返しをさせてくれるような活躍に期待したいです。

半ケツのヒーロー

同点のまま90分を過ぎてドローで終わるかと思われましたが、最後にドラマが待っていました。

92分にディマルコが入れたアーリークロスのこぼれ球を、バストーニがダイレクトボレー。

クロスバーに跳ね返ったボールをバレッラがダイレクトでミドルシュートを放ち、モンティポがこぼしたボールをフラッテージが押し込みました

喜びを爆発させたフラッテージは、サポーターの下までダッシュしてフェンスを登ります。

その際にズボンが脱げて(脱がされて?)、半ケツ状態になっていましたw

フラッテージの劇的な勝ち越し弾で勝利、かと思ったらまだドラマが残されていました。

クロスのこぼれ球をクリアする際に、ペナルティエリア内でダルミアンが相手の足を蹴った様でヴェローナにPKが与えられます。

厳しい判定に見えましたが...

絶体絶命のピンチでしたが、アンリが放ったシュートはポストに嫌われました。

こぼれ球も相手が押し込めず、最後のピンチを凌ぎました。

PKの前にフラッテージがペナルティスポットの芝を削っていたのが、影響したのでしょうか。

だとすると、フラッテージのファインプレイですね。

最後に色々あって感情が追いつかなかったですが、2-1でインテルが勝利しました。

運も実力の内、ということですかね。

ハイライト

試合データ

WhoScored.comSofaScoreより引用しています。




インテルヴェローナ
2得点1
61.5%ポゼッション38.5%
15(6)シュート(枠内)8(3)
1ブロックされたシュート1
7コーナー0
4ビッグチャンス3
2GKのセーブ4
511(426)パス(成功数)317(236)
23(7)クロス(成功数)19(7)
13(5)ドリブル(成功数)7(4)
138ボールロスト127
50競り合い勝利55
14タックル14
6インターセプト5
9クリア20
インテル2-1ヴェローナ
ラウタロ13'
46'ラゾビッチ
ムブラ
ダルミアン
ドゥンフリース
61'
ディマルコ
カルロス・アウグスト
アルナウトビッチ
テュラム
73'カバル
ドイグ
アンリ
ジュリッチ
74'アンリ
77'コッポラ
78'ススロフ
フラッテージ
ムヒタリアン
サンチェス
パヴァール
83'
87'カロン
ヌゴンジュ
91' キャリス
ススロフ
フラッテージ93'
95'ラゾビッチ

アイコンの説明

ゴール
イエローカード
投入

オウンゴール
レッドカード
交代


次節はモンツァ戦(A)

90分過ぎにドラマチックな勝ち越し弾で、インテルが冬の王者に輝きました。

次節は難敵モンツァと対戦します。

2024/1/13(土) 28:45キックオフです。

では!

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