インテルは昨年末にボローニャに足をすくわれてから、ここ数試合は低調な試合が続いていました。
レッチェ戦は2-0で勝ったもののジェノアとはドロー、前節はヴェローナ相手にアディショナルタイムに勝ち越す薄氷の勝利でした。
しかし、今節は難敵モンツァ相手に5ゴールを決めて大勝。
3試合連続の失点は気になりますが、久々のゴールショーでここ数試合の鬱憤を晴らしてくれました。
フォーメーション
主張
- 自由を得るパヴァール
- モンツァのフォーメーション変更
- 切れ味鋭いカウンター
- 信頼のない控えフォワード
自由を得るパヴァール
モンツァにはインテル出身選手が多く、なんとなく親近感が湧いてきます。
中でも中盤のガリアルディーニが、3センターバックの中央を務めていたのは驚きました。
そんなモンツァですが、基本フォーメーションは3-4-3でした。
特徴的だったのが、守備時に3トップがマークする相手です。
3トップがそのままインテルの3バックにぶつかるわけではなく、左ウィングのカルボーニがボランチのチャルハノールをマークしていました。
そのため、インテルの3バックの右に入ったパヴァールがフリーになります。
そこのリスク管理として、インサイドハーフのペッシーナがバレッラをマークしつつ、パヴァールも監視する役割をこなしていました。
インテルからすると、パヴァールがある程度の位置までフリーでボールを運べるため、そこから攻撃を始める回数が多くなっていました。
12分の先制点も、パヴァールが深い位置までボールを運んだことがきっかけで生まれた得点です。
相手陣内でダルミアンとポジションチェンジしたパヴァールが大外でフリーになり、正確なクロスを送ったことでガリアルディーニのハンドを誘発しました。
そのPKをチャルハノールが、きっちりと決めて先制しました。
パヴァールはサイドバックをやっていただけあって、クロスが上手いですね。
逆サイドのバストーニ同様、パヴァールのクロスも大きな武器になりそうです。
勢いに乗るインテルは、14分にも追加点を奪いました。
モンツァのハイプレスを躱すように、ゾマー→パヴァール→バレッラと繋ぎます。
ハイプレスの裏を取ったデ・フライからムヒタリアンに繋げて、深い位置まで運びディマルコにパス。
最後はディマルコのグラウンダーのクロスを、ラウタロが押し込みました。
その後も(モンツァのゴール取り消しがありながらも)、インテルが主導権を握って前半を終えました。
モンツァのフォーメーション変更
後半に入って、2点を追いかけるモンツァが2枚替えしました。
左ウィングバックのチューリアとインサイドハーフのボンドに代えて、キリアコプロスとコロンボを投入。
3-4-3から4-2-3-1にフォーメーションを変更しました。
インテルの3-5-2に対してマークが噛み合うため、プレスをかけやすくなります。
実際に後半は、インテルが前線にボールを繋げなくなる時間帯がありました。
ただ5-3-2で強固なブロックを作って守っていたため、ピンチを迎えるシーンもほとんどありませんでした。
切れ味鋭いカウンター
モンツァにボールを持たせてカウンターの機会を伺うインテルは、60分に3点目を奪いました。
コーナーキックのカウンターからディマルコが前線にロングボールを入れ、チャルハノールが競り合いで潰れてムヒタリアンが回収します。
3対2になりグラウンダーのクロスをテュラムがヒールで落とし、後ろから飛び込んできたチャルハノールがゴール中央に蹴り込みました。
69分にPKから失点したものの、84分に4点目を奪います。
ペナルティエリア内でダルミアンのスルーパスを受けたフラッテージが、後ろからアクパ・アクプロに倒されてPKを獲得。
キッカーのラウタロが、確実に決めました。
止めの5点目は、88分でした。
ムヒタリアンがパスカットして、深い位置でファーのテュラムにクロスを送ります。
トラップからのシュートフェイントでカルディローラを躱して、左足でニアにシュートを流し込みました。
インテルに移籍が決まった時の宣材写真?で見て以来、初めてこのゴールパフォーマンスを見ましたw
チャルハノールとラウタロのドッピエッタ、止めにテュラムが決めて1-5でインテルが快勝しました。
信頼のない控えフォワード
今節は大差がついたにも関わらず、ラウタロとテュラムはフル出場でした。
前線は散々な結果だったアルナウトビッチは、この日チャンスをもらえず。
サンチェスも同様で、なかなか出場機会が巡ってきません。
確かに控えフォワード2人には物足りなさを感じますが、ラウタロとテュラムの疲労を考えてもターンオーバーはして欲しいです。
来週のスーペルコッパ・イタリアーナは、アルナウトビッチとサンチェスを先発で使うのでしょうか。
またこのままの陣容でいくのか、今冬に控えフォワードを獲得するのかも気になります。
どちらにしろ、ラウタロとテュラムを安心して休養させられるフォワードが必要ですね。
チャンピオンズリーグの決勝トーナメントが始まったら、ガス欠しそうで怖いです。
ハイライト
試合データ
WhoScored.com・SofaScoreより引用しています。
モンツァ | インテル | |
---|---|---|
1 | 得点 | 5 |
57.3% | ポゼッション | 42.7% |
9(2) | シュート(枠内) | 20(7) |
0 | ブロックされたシュート | 3 |
4 | コーナー | 5 |
1 | ビッグチャンス | 6 |
2 | GKのセーブ | 1 |
534(477) | パス(成功数) | 390(331) |
11(3) | クロス(成功数) | 18(7) |
9(7) | ドリブル(成功数) | 7(3) |
95 | ボールロスト | 94 |
32 | 競り合い勝利 | 23 |
8 | タックル | 10 |
7 | インターセプト | 9 |
11 | クリア | 10 |
モンツァ | 1-5 | インテル |
---|---|---|
コルパーニ | 5' | |
12' | チャルハノール | |
14' | ラウタロ | |
キリアコプロス チューリア コロンボ ボンド | 46' | |
ビリンデッリ ペレイラ | 57' | |
58' | チャルハノール | |
60' | チャルハノール | |
62' | アスラニ チャルハノール フラッテージ バレッラ | |
ペッシーナ | 69' | |
ビリンデッリ | 70' | |
パブロ・マリ ダンブロージオ | 72' | カルロス・アウグスト ディマルコ アチェルビ バストーニ |
77' | パヴァール | |
アクパ・アクプロ ペッシーナ | 81' | ビセック パヴァール |
84' | ラウタロ | |
88' | テュラム |
アイコンの説明
ゴール
イエローカード
投入
オウンゴール
レッドカード
交代
次節はラツィオ戦
シーズン後半戦の初戦も勝利して、首位をキープしました。
次はスーペルコッパ・イタリアーナで、ラツィオと対戦します。
サウジアラビア開催かつ、最大2試合やるので疲れが心配ですね。
2024/1/20(土) 4:00キックオフです。
では!