23-24シーズン マッチレポート

【苦い記憶】23-24シーズン セリエA 第27節 インテル×ジェノア

2023年最後の試合、ジェノアとの引き分けは、インテルにとって悔しい記憶として残っています。

年越しを前に、勝利を逃した無念さを抱えていました。

しかし、セリエA第27節、リベンジの機会が訪れます。

ホームスタジアムにジェノアを迎えたインテルは、今度こそ勝利を掴み取るべく激しい戦いに挑みました。

フォーメーション

苦い記憶

  • レテギが強い
  • 間隙を縫う得点
  • 攻撃的なモードチェンジ
  • 耐えるための交代

レテギが強い

最初に以下のヒートマップを見てみましょう。

左:インテル 右:ジェノア

※セリエA公式より引用

これだけ見ると、インテル(左)がジェノア(右)をひたすら押し込んだ試合に見えます。

しかし試合を見る限り、(特に後半は)かなりジェノアに押し込まれた印象があります。

なぜそうなったのでしょうか。

まず、前半のジェノアの戦術を確認します。

自陣でのボール保持の際に特徴的だったのが、3バックのバニとバスケスの距離感でした。

2人はかなり幅を取っており、右CBのデウィンターが押し上げられていました。

左WBのマルティンは低い位置を取るので、実質4バックの形になってビルドアップを行います。

逆に右WBのサベッリは、かなり高い位置を取っていました。

前半におけるジェノア(右)のポゼッション時の平均配置は、以下のようになりました。

左:インテル 右:ジェノア

※セリエA公式より引用

ほぼ4バックですね。

20番のサベッリは(ドゥンちゃんもですが)、WGかというくらい高い位置を取っています。

狙いとしてはインテルのプレスを誘引して、前線へのロングボールで盤面をひっくり返すことでした。

24分27秒のシーン

ターゲットはレテギです。

レテギが強かったですね。デ・フライとの競り合いを制して、前線で収めるシーンが多くありました。

細身に見えますが、意外と186cmあるんですね。

南米系の血が入っていることもあり、ラウタロと同じで身体の使い方も上手かったです。

レテギが競り合った後のこぼれ球を、グドムンドソンが虎視眈々と狙っていました。

間隙を縫う得点

ジェノアは前半の15分、様子見感の強い守備をしていました。

ミドルサードで5−3−1−1のブロックを作り、DFラインにはある程度自由に持たせます。(トータルのタッチ数トップは、105回でカルロス・アウグスト)

アスラニは、レテギがしっかりめに監視していました。

しかし、15分を過ぎた辺りから、徐々にハイプレスをかけるようになりました。

ゾマーへのバックパスにも、勢いを持ってプレスをかけます。

それにより、ボールが落ち着かない時間帯が増えていきました。

時間帯別のポゼッション率も以下の通りで、30分を過ぎてからどちらのボールでもない時間が増えています。

左(濃紺):インテル 右(薄い青):ジェノア

※セリエA公式より引用

その中で、30分にインテルが素早い攻撃から先制点を奪いました。

マルティネスにプレッシャーをかけてミスキックを誘発すると、デ・フライがレテギとの競り合いを制してバレッラにボールをつけます。

ライン間に入ったサンチェスに繋ぎ、PA内に飛び出したアスラニにスルーパス。

マルティネスの頭上を射抜く、強烈なシュートを突き刺しました。

アスラニは、インテル移籍後初ゴールです。おめでとう!!

32分にはバタつくジェノアから、追加点のチャンス。

インテルお得意のプレス誘引から、ライン間に降りたラウタロに繋ぎます。

中盤から飛び出したバレッラにスルーパスが通り、ボックス内まで運んでシュート。

シュートはブロックされるも、アフターチャージを受けてVARの結果PKになりました。

キッカーはサンチェス(ラウタロが譲った?)です。マルティネスの逆を突いて、しっかりと決めました。

攻撃的なモードチェンジ

後半に入り、インテルが保持する時間が続きました。

しかし、54分に一瞬の隙を突かれて失点します。

アスラニがセンターサークル付近で失うと、カウンターを受けて押し込まれます。

クロスを跳ね返すも、ボックスの外からバスケスにダイレクトボレーを決められました。

ゴール期待値も0.04と難しいシュートですし、決めたバスケスを褒めるしかありませんね。

同点弾を狙うジェノアは、63分に選手交代を行いました。

左WBのマルティンとIHのメシアスを下げて、スペンスとヴィティーニャを投入。

サベッリが左WB、グドムンドソンが中盤、ヴィティーニャが2トップの一角、スペンスが右WBに入りました。

両WBに仕掛けられる選手を配置。

グドムンドソンのポジションを下げることで、前線との中継役を増やします。

また、フレッシュなヴィティーニャを前線に入れることで、出力を上げて前からプレスをかけるようになりました。

この交代により、しばらくジェノアの時間が続きます。

10数分間、インテルは押し込まれて耐える時間が続きました。

逃げ切るための交代

ジェノアに押し込まれる時間が続き、シモーネが選手交代を行います。

73分にパヴァールに替えて、長身のビセックを投入。

ボックス内で跳ね返したい、という意図の交代でした。

また、76分にラウタロをアルナウトヴィッチに替えます。

ラウタロは調子が悪かったのか、前線で収まりが悪かったですね。

2トップが変わったことで、インテルが陣地を回復できるようになりました。

82分に、ようやく相手陣内でチャンスを作ります。

ジェノアの勢いを止めることに成功し、残り時間をうまく消費して逃げ切りに成功しました。

久々の苦戦でしたが2−1で勝利し、リーグ戦9連勝を達成しました。

ハイライト

試合データ

※セリエA公式より引用

次節はボローニャ戦(A)

ジェノア戦の勝利で、勝ち点は72に到達。

11試合を残して、はやくも昨シーズンの勝ち点に並びました

2位ユヴェントスとの勝ち点差は15に広がっています。

スクデット獲得に向けて、視界は良好ですね。

次節は、難敵ボローニャと対戦します。

2024/3/9(土) 26:00キックオフです。

今シーズンはまだ勝てていない相手なので、リベンジしたいですね。

では!

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