23-24シーズン マッチレポート

23-24シーズン セリエA 第4節 インテル×ミラン

開幕3連勝と、安定した強さを見せるインテル。

今節は、同じく3連勝と波に乗るミランとの、ミラノダービーとなりました。

結果は5-1の圧勝!!

これで直近のミラノダービーは、5連勝となりました。

インテルの勢いが止まりませんね。

ハイライト

https://youtu.be/KWeX_ZjJxQQ?si=j5F7Nb7TAPihd169

マッチレポート

フォーメーション

試合データ

WhoScored.comSofaScoreより引用しています。




インテルミラン
5得点
1
40.1%ポゼッション59.9%
14(7)シュート(枠内)9(2)
4ブロックされたシュート3
5コーナー0
4ビッグチャンス2
1GKのセーブ2
340(282)パス(成功数)526(475)
12(4)クロス(成功数)8(3)
6(2)ドリブル(成功数)11(6)
90ボールロスト92
34競り合い勝利34
12タックル8
5インターセプト5
9クリア18
インテル5-1ミラン
ムヒタリアン5'
24'チャウ
テュラム38'
56'チュクウェゼ
プリシッチ
57'レオン
61'テオエルナンデス
フラッテージ
バレッラ
アルナウトビッチ
テュラム
ディマルコ
カルロス・アウグスト
64'
ムヒタリアン69'
チャルハノール72'
デ・フライ
バストーニ
74'
77'オカフォー
ジルー
ヨビッチ
ラインデルス
フロレンツィ
カラブリア
チャルハノール79'
アスラニ
チャルハノール
81'
86'ムサ
チャルハノールロフタスチーク
フラッテージ93'
フラッテージ94'

アイコンの説明

ゴール
イエローカード
投入

オウンゴール
レッドカード
交代


試合分析

  • ボールを保持するミランとカウンターを狙うインテル
  • テュラムの個人技と中盤の飛び出しで先制点
  • 流れを変えるテオ・エルナンデスの攻撃参加
  • テュラムの大きな追加点
  • 一瞬の隙をつかれて失点
  • シモーネの交代策で再び流れを掴む
  • 瓦解するミランと容赦ないインテル

ボールを保持するミランとカウンターを狙うインテル

このゲームの構図としては、ミランがボールを保持して、インテルがカウンターを狙う形となりました。

ミランは今シーズンから、カラブリアの偽SBを採用しており、中盤の人を増やして保持率を上げる狙いを持っています。

中央に相手を集めることでサイドを手薄にして、ドリブルに特徴のあるレオンとプリシッチを活かす戦術です。

対するインテルは、ミドルゾーンでブロックを作り、奪ってからの素早いカウンターでゴールを狙っていました。

基本的に5-3-2のブロックを崩さないため、中盤に入ってくるカラブリアに、特別守備を乱されることはありませんでした。

5-3-2のインテルに対しては、通常通りの立ち位置の方が、カラブリアもボールに触れたのではと思います。

3分8秒のシーン

テュラムの個人技と中盤の飛び出しで先制点

先制点は5分に、インテルに生まれました。

自陣の深い位置からビルドアップを行うインテルに対して、ミランはハイプレスをかけます。

しかし、少ない手数でのパスを回しに対応が追いつかず、後ろでチャウとテュラムの1対1の構図が生まれました。

テュラムはチャウをフィジカルで押し倒し、サイドを抉ってクロス。

チャウがサイドに釣り出された事で、大外でフリーとなったディマルコに渡り、シュート性のクロスにムヒタリアンが合わせてゴールとなりました。

先制点直前(4分25秒)のシーン

流れを変えるテオ・エルナンデスの攻撃参加

ブロックを作って守るインテルに対し、ロングボールでしか活路を見出せていなかったミランは、ビルドアップに徹していたテオ・エルナンデスの攻撃参加で状況の打開を図りました。

31分には、テオ・エルナンデスの侵入を許して、決定機を作られています。

ダルミアンがラインデルスに釣られて、空けたスペースをジルーに狙われ、斜めのランニングによってDFラインが下がった瞬間に縦パスが入り、ポストプレイの落としを受けたテオ・エルナンデスに侵入されました。

30分31秒のシーン

テュラムの大きな追加点

流れを失いかけたインテルですが、38分にテュラムのスーパーゴールで突き放すことに成功しました。

自陣で引いて守った所から、ラウタロの素早い判断で、飛び出したドゥンフリースにスルーパスを送りカウンターを発動します。

ダイレクトでテュラムに送った、グラウンダーのクロスは流れましたが、チャウと1対1となり、カットインからファーへのシュートを決めました。

チーム全体のポジティブトランジションの速さが生んだゴールでした。

テュラムの追加点の直前(37分5秒)のシーン

一瞬の隙をつかれて失点

安定した守備で時計の針を進めるインテルでしたが、57分に一瞬の隙をつかれて失点しました。

ゾマーのロングキックを弾き返され、全体が間伸びした状態でテオエルナンデスにボールを拾われ、アチェルビのマークを外して、下がったジルーに縦パスを通されます。

ダルミアンを振り切ったレオンにスルーパスを通されて、1対1を決められました。

ゾマーもシュートコースを読んで、触ってはいたのですが惜しくも止められませんでした。

中盤は前のめりになったものの、DFラインは下がった状態だったために、スペースが生まれてしまいましたね。

失点直前(56分51秒)のシーン

シモーネの交代策で再び流れを掴む

1点差とされたインテルですが、シモーネはすぐに交代カードを使って、立て直しを図りました。

64分にカルロス・アウグスト、アルナウトビッチ、フラッテージを投入します。

65分には、カルロス・アウグストが強烈なミドルシュートを放つなど、早速ディマルコと違った特徴を見せました。

ムヒタリアンは相変わらずの残業続きですが、これが功を奏しました。

メニャンにロングボールを蹴らせて、乱れたボールをチャルハノールがカットして、そのままサイドに流れてサイドチェンジ。

ラウタロがケアーと1対1となってキープした所で、アルナウトビッチとフラッテージがPA内に飛び込んで、ファーのコースを空けます。

ラウタロのパスを受けたムヒタリアンが、そこに飛び込んで、相手を突き放す2点目を沈めました。

68分25秒のムヒタリアンのゴール

瓦解するミランと容赦ないインテル

77分には、スローインを受けたラウタロが、こぼれ球を拾うために足を出したところを、テオエルナンデスに蹴られてPKを獲得。

チャルハノールが、しっかり決めて4点目を奪いました。

ミランはアタッカーを増やしますが、攻撃偏重となりバランスを崩します。

95分には、サイドに追い込んだチュクウェゼから、ダブルチームでボールを奪って、インテルのカウンター。

アルナウトビッチがニアに飛び込むことで空いたファーのスペースに、フラッテージが飛び込んで、ムヒタリアンのラストパスをしっかり決めて5点目を奪いました。

インテルでの初ゴールを決めたフラッテージは、ユニフォームを脱いで喜び爆発。

そのユニフォームをアルナウトビッチが拾って、フラッテージに着せてあげていました。

アルナウトビッチは、控えだと不満を募らせるタイプなのでは?と勝手に不安になっていましたが、このシーンを見る限り、インテル愛が強くチームのために全力を尽くしてくれそうで安心しました。

MOMはムヒタリアン

WhoScored.comによるMOMは、ムヒタリアンでした。

2ゴール1アシストで、ミラン撃破に貢献。

昨シーズンのCLでもミラン相手に決めていましたし、すっかりミランキラーになっています。

最終的には、フラッテージにムヒタリアンからポジションを奪って欲しいですが、ムヒタリアンが良すぎますね。

しばらくは、スタメンの座を譲ってくれなさそうです。

献身的な守備やボールを運ぶ能力、PA内での落ち着いたシュートなど、総合力の高い選手です。

次節はレアル・ソシエダ戦(A)

開幕4連勝で、13得点1失点と圧倒的な強さを見せているインテル。

次はCLが開幕となります。

昨シーズンの決勝の悔しさをバネに、今シーズンも出来るだけ高いところまで行って欲しいですね。

開幕戦の相手は、絶好調の久保を擁する、レアル・ソシエダです。

2023/9/20(水) 28:00キックオフです。

初戦は、しっかり勝ち点3が欲しいところです。

では!

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