開幕3連勝と、安定した強さを見せるインテル。
今節は、同じく3連勝と波に乗るミランとの、ミラノダービーとなりました。
結果は5-1の圧勝!!
これで直近のミラノダービーは、5連勝となりました。
インテルの勢いが止まりませんね。
ハイライト
マッチレポート
フォーメーション
試合データ
WhoScored.com・SofaScoreより引用しています。
インテル | ミラン | |
---|---|---|
5 | 得点 | 1 |
40.1% | ポゼッション | 59.9% |
14(7) | シュート(枠内) | 9(2) |
4 | ブロックされたシュート | 3 |
5 | コーナー | 0 |
4 | ビッグチャンス | 2 |
1 | GKのセーブ | 2 |
340(282) | パス(成功数) | 526(475) |
12(4) | クロス(成功数) | 8(3) |
6(2) | ドリブル(成功数) | 11(6) |
90 | ボールロスト | 92 |
34 | 競り合い勝利 | 34 |
12 | タックル | 8 |
5 | インターセプト | 5 |
9 | クリア | 18 |
インテル | 5-1 | ミラン |
---|---|---|
ムヒタリアン | 5' | |
24' | チャウ | |
テュラム | 38' | |
56' | チュクウェゼ プリシッチ | |
57' | レオン | |
61' | テオエルナンデス | |
フラッテージ バレッラ アルナウトビッチ テュラム ディマルコ カルロス・アウグスト | 64' | |
ムヒタリアン | 69' | |
チャルハノール | 72' | |
デ・フライ バストーニ | 74' | |
77' | オカフォー ジルー ヨビッチ ラインデルス フロレンツィ カラブリア | |
チャルハノール | 79' | |
アスラニ チャルハノール | 81' | |
86' | ムサ チャルハノールロフタスチーク | |
フラッテージ | 93' | |
フラッテージ | 94' |
アイコンの説明
ゴール
イエローカード
投入
オウンゴール
レッドカード
交代
試合分析
- ボールを保持するミランとカウンターを狙うインテル
- テュラムの個人技と中盤の飛び出しで先制点
- 流れを変えるテオ・エルナンデスの攻撃参加
- テュラムの大きな追加点
- 一瞬の隙をつかれて失点
- シモーネの交代策で再び流れを掴む
- 瓦解するミランと容赦ないインテル
ボールを保持するミランとカウンターを狙うインテル
このゲームの構図としては、ミランがボールを保持して、インテルがカウンターを狙う形となりました。
ミランは今シーズンから、カラブリアの偽SBを採用しており、中盤の人を増やして保持率を上げる狙いを持っています。
中央に相手を集めることでサイドを手薄にして、ドリブルに特徴のあるレオンとプリシッチを活かす戦術です。
対するインテルは、ミドルゾーンでブロックを作り、奪ってからの素早いカウンターでゴールを狙っていました。
基本的に5-3-2のブロックを崩さないため、中盤に入ってくるカラブリアに、特別守備を乱されることはありませんでした。
5-3-2のインテルに対しては、通常通りの立ち位置の方が、カラブリアもボールに触れたのではと思います。
テュラムの個人技と中盤の飛び出しで先制点
先制点は5分に、インテルに生まれました。
自陣の深い位置からビルドアップを行うインテルに対して、ミランはハイプレスをかけます。
しかし、少ない手数でのパスを回しに対応が追いつかず、後ろでチャウとテュラムの1対1の構図が生まれました。
テュラムはチャウをフィジカルで押し倒し、サイドを抉ってクロス。
チャウがサイドに釣り出された事で、大外でフリーとなったディマルコに渡り、シュート性のクロスにムヒタリアンが合わせてゴールとなりました。
流れを変えるテオ・エルナンデスの攻撃参加
ブロックを作って守るインテルに対し、ロングボールでしか活路を見出せていなかったミランは、ビルドアップに徹していたテオ・エルナンデスの攻撃参加で状況の打開を図りました。
31分には、テオ・エルナンデスの侵入を許して、決定機を作られています。
ダルミアンがラインデルスに釣られて、空けたスペースをジルーに狙われ、斜めのランニングによってDFラインが下がった瞬間に縦パスが入り、ポストプレイの落としを受けたテオ・エルナンデスに侵入されました。
テュラムの大きな追加点
流れを失いかけたインテルですが、38分にテュラムのスーパーゴールで突き放すことに成功しました。
自陣で引いて守った所から、ラウタロの素早い判断で、飛び出したドゥンフリースにスルーパスを送りカウンターを発動します。
ダイレクトでテュラムに送った、グラウンダーのクロスは流れましたが、チャウと1対1となり、カットインからファーへのシュートを決めました。
チーム全体のポジティブトランジションの速さが生んだゴールでした。
一瞬の隙をつかれて失点
安定した守備で時計の針を進めるインテルでしたが、57分に一瞬の隙をつかれて失点しました。
ゾマーのロングキックを弾き返され、全体が間伸びした状態でテオエルナンデスにボールを拾われ、アチェルビのマークを外して、下がったジルーに縦パスを通されます。
ダルミアンを振り切ったレオンにスルーパスを通されて、1対1を決められました。
ゾマーもシュートコースを読んで、触ってはいたのですが惜しくも止められませんでした。
中盤は前のめりになったものの、DFラインは下がった状態だったために、スペースが生まれてしまいましたね。
シモーネの交代策で再び流れを掴む
1点差とされたインテルですが、シモーネはすぐに交代カードを使って、立て直しを図りました。
64分にカルロス・アウグスト、アルナウトビッチ、フラッテージを投入します。
65分には、カルロス・アウグストが強烈なミドルシュートを放つなど、早速ディマルコと違った特徴を見せました。
ムヒタリアンは相変わらずの残業続きですが、これが功を奏しました。
メニャンにロングボールを蹴らせて、乱れたボールをチャルハノールがカットして、そのままサイドに流れてサイドチェンジ。
ラウタロがケアーと1対1となってキープした所で、アルナウトビッチとフラッテージがPA内に飛び込んで、ファーのコースを空けます。
ラウタロのパスを受けたムヒタリアンが、そこに飛び込んで、相手を突き放す2点目を沈めました。
瓦解するミランと容赦ないインテル
77分には、スローインを受けたラウタロが、こぼれ球を拾うために足を出したところを、テオエルナンデスに蹴られてPKを獲得。
チャルハノールが、しっかり決めて4点目を奪いました。
ミランはアタッカーを増やしますが、攻撃偏重となりバランスを崩します。
95分には、サイドに追い込んだチュクウェゼから、ダブルチームでボールを奪って、インテルのカウンター。
アルナウトビッチがニアに飛び込むことで空いたファーのスペースに、フラッテージが飛び込んで、ムヒタリアンのラストパスをしっかり決めて5点目を奪いました。
インテルでの初ゴールを決めたフラッテージは、ユニフォームを脱いで喜び爆発。
そのユニフォームをアルナウトビッチが拾って、フラッテージに着せてあげていました。
アルナウトビッチは、控えだと不満を募らせるタイプなのでは?と勝手に不安になっていましたが、このシーンを見る限り、インテル愛が強くチームのために全力を尽くしてくれそうで安心しました。
MOMはムヒタリアン
WhoScored.comによるMOMは、ムヒタリアンでした。
2ゴール1アシストで、ミラン撃破に貢献。
昨シーズンのCLでもミラン相手に決めていましたし、すっかりミランキラーになっています。
最終的には、フラッテージにムヒタリアンからポジションを奪って欲しいですが、ムヒタリアンが良すぎますね。
しばらくは、スタメンの座を譲ってくれなさそうです。
献身的な守備やボールを運ぶ能力、PA内での落ち着いたシュートなど、総合力の高い選手です。
次節はレアル・ソシエダ戦(A)
開幕4連勝で、13得点1失点と圧倒的な強さを見せているインテル。
次はCLが開幕となります。
昨シーズンの決勝の悔しさをバネに、今シーズンも出来るだけ高いところまで行って欲しいですね。
開幕戦の相手は、絶好調の久保を擁する、レアル・ソシエダです。
2023/9/20(水) 28:00キックオフです。
初戦は、しっかり勝ち点3が欲しいところです。
では!