ユーロ2020で、最も厳しい組み合わせとなったグループF。
ドイツ、フランス、ポルトガルが同居しています。この中に入ったハンガリーが、かわいそうですね。
そして、先日フランス×ドイツが行われました。
非常に楽しみな一戦ですね。
結果の方は、1-0でフランスの勝利でした!
どちらもレベルが高かったですが、フランスが一枚上手でしたね。
内紛が起きたというニュースを見ましたが、この試合を見る限り問題なさそうです。
ドイツは、ミュラーとフンメルスが代表に復帰していました。
若手に切り替えたいと言ってた気がするのですが、方針を変えたのでしょうか。
ハイライト
マッチレポート
試合データ
WhoScored.comより引用しています。
フランス | ドイツ | |
---|---|---|
得点 | 1 | 0 |
ポゼッション | 38.2% | 61.8% |
シュート(枠内) | 4(1) | 10(1) |
パス | 434 | 692 |
クロス | 6 | 23 |
コーナー | 3 | 5 |
シュートブロック | 3 | 1 |
タックル | 18 | 15 |
開幕戦のトルコ×イタリアと同じようなスタッツになりました。
違うのは、トルコはボールを持たれていたのに対し、フランスはボールを持たせていたこと。
ドイツは、決定機らしいチャンスを作れずに敗れました。
圧倒的なポグバとムバッペ
両チームのスタメンを見るだけで、この試合への期待値は高まりますね。
ビッククラブで主力となっている選手ばかりです。
この実力者揃いの中で、特に目立ったのがポグバとムバッペです。
ポグバは圧倒的なフィジカルとテクニックで、ゲームを支配していました。
ボールを取られる気がしませんでしたね。また、どこに出してるの? と一瞬思ってしまうようなパスで、決定的なチャンスを作っていました。
アシストが3つくらい付いても、おかしくなかったですね。
ムバッペは、驚異的なスピードとテクニックで、ゴールを脅かし続けていました。
フンメルスは、何回ぶち抜かれたのでしょう。全く付いていけてませんでした。
ムバッペ1人を残しておけば、カウンターが成立しますね。
試合の方は、前半の早い時間帯で、ムバッペが魅せました。
左サイドからドリブルでカットインして、コースを空けてシュート。
これはノイアーが止めます。
ノイアーもさすがのプレイを魅せていましたね。
ポグバからムバッペのスルーパスを、PA外まで飛び出してカット。そのままプレスを受けますが、落ち着いて味方に繋いでいました。
また、ロングボールをキャッチして、倒れ込んだ勢いで、距離のある味方にボールを投げていたのが面白かったです。
ただ、さすがのノイアーも味方のシュートは止められませんでした。
ポグバの浮き球のスルーパスに、反応したリュカ・エルナンデスがクロス。
クリアを試みたフンメルスが、オウンゴールをして失点です。
ポグバの視野はどうなっているのでしょう。画面で見ていても、誰に出したのか一瞬分かりませんでした。
1点取ったフランスは、無理に奪いにいかず、カウンター気味に試合を進めていました。
中央の危険なスペースはしっかりと固め、奪ったら素早いパス回しで裏のスペースを狙います。
ドイツは、真ん中で攻撃を作れず、サイドからの攻めが多くなりました。
その中で、唯一可能性を感じたのが、ゴセンスの単独突破からのクロスです。
ゴセンスのクロスのこぼれ球をニャブリが残し、ギュンドアンがボレーシュートを放ちますが、ミートしませんでした。
前半のドイツのチャンスは、これくらいでしたね。
1-0でフランスリードのまま、前半終了です。
試合巧者のフランス
後半も、フランスが引いて、ドイツがボールを持つ展開が続きます。
そして、後半の早い時間にフランスが、決定機を作りました。
中盤のパス回しから、ムバッペがアウトサイドでスルーパス。ラビオが完全に抜け出しました。
ノイアーと2対1となり、自ら運んで左足でニアにシュートしますが、ポストに嫌われました。
並走していたグリーズマンは、不満を顕にします。
1点もののビッグチャンスを逃してしまいました。
続いて、ドイツにチャンスが訪れます。
ゴセンスのクロスに、ファーに抜けたニャブリがボレーシュート。これは、惜しくも枠の上に外れました。
ここから少しずつ、ドイツの時間帯となっていきます。
ハヴェルツがライン間で受けられるようになり、フランス陣内でボールを回し始めました。
ハヴェルツを絡めた細かいパス回しから、キミッヒがクロス。飛び込んだゴセンスが、パヴァールと激突します。
パヴァールは、かなり痛そうにしており、しばらく立ち上がれませんでした。
エリクセンの件もあったので、心配でしたがプレイを続けていたので問題はなさそうです。
徐々にチャンスを作れるようになってきたドイツですが、ハヴェルツが交代してしまいました。
ライン間でボールを受ける選手がいなくなり、ドイツの攻撃は再び停滞します。
交代でサネとヴェルナーが投入されましたが、あまり効果的なプレイはできませんでした。
ドイツが攻めあぐねる中、フランスが決定機を作ります。
ムバッペがゴール前でボールを持ち、対峙するDFを翻弄しながら、シュートコースを空けます。
ノーステップでファーにシュート。ポストに当たり、ゴールに吸い込まれました。
しかし、ムバッペが受けた位置がオフサイドだったため、ゴールは取り消しとなります。
直後もフランスがビックチャンスを作りました。
スピードでフンメルスを置き去りにしたムバッペが、ノイアーと1対1になりました。
すると、フンメルスが、後ろからスライディングタックル。ムバッペの足にかかっていましたが、なぜかノーファウルとなりました。
VARでの確認はなかったのでしょうか。
そして終盤にも、フランスはチャンスを作ります。
ポグバからムバッペにスルーパスが通り、ノイアーと2対1となります。
並走するベンゼマにパスを出し、無人のゴールに難なく決めました。
しかし、ここもムバッペがオフサイドの判定でゴールが取り消されました。
ポグバが少しもたついたため、若干ボールを出すのが遅くなってしまいましたね。
ドイツは、再三のピンチもギリギリの所でしのいでいました。
しかし、1点が遠く、このまま試合終了です。
フランスが1-0で勝利しました。
選手レビュー
MOMはポグバ
WhoScored.comによる、MOMはポグバでした。
圧倒的なキープ力とパスセンスで、いくつもチャンスを作っていました。
タッチ数78、ドリブル成功数3回は、チームトップの数字です。
マンUに移籍してからは、様々な批判もありましたが、やはり物凄い選手ですね。
フランスがユーロを制するためには、欠かせない選手です。
止められないムバッペ
スペースがある状態で、ムバッペを1人で止められるDFは、世界にどれだけいるのでしょうか。
今日は、フンメルスを相手にやりたい放題でしたね。
取り消しとなったゴールも、シュートセンスの高さを見せてくれました。
密集地帯でも、独力でシュートコースを作り、決めきる力もあるのですから、本当に怪物ですね。
距離を取るとシュートを打たれ、詰めるとスピードで抜かれる訳ですから、DFにとって厄介この上ない選手です。
圧倒的なスタッツを残したクロース
残念ながらドイツは負けてしまいましたが、クロースはこの試合で圧倒的な数字を残しています。
タッチ数127、ポゼッション9.4%、タックル成功数7と、両チーム合わせてもトップのスタッツでした。
フランスが引いたこともあり、このような結果になったのでしょうが、ドイツの心臓はやはりクロースですね。
死の組 グループF
死の組となったグループFですが、第2戦の対戦カードはこのようになっています。
ハンガリー×フランス 6/19(土) 22:00〜
ポルトガル×ドイツ 6/20(日) 1:00〜
ドイツは負けるとグループステージ突破が怪しくなるため、絶対に負けられない一戦ですね。
どちらの試合も休日でよかったです。
ユーロは、WOWOWが独占放送しています。
では!