20-21シーズン マッチレポート

20-21シーズン セリエA 22節 インテル×ラツィオ

試合前日にスペツィアがミランを2-0で倒したため、インテルが今節勝てば首位という状況でした。

こういう時のインテルは、お付き合いして勝てないことが多いため非常に不安です。

CLグループステージ最終節、先日のサンプドリア戦、ウディネーゼ戦もそうでした。

しかも今節は、難敵ラツィオです。

 

しかし結果は、3-1の勝利でした!!

見事首位浮上です。次節のミラノダービーが、天王山になりそうですね。

ハイライト

マッチレポート

試合データ

WhoScored.comより引用しています。

インテルラツィオ
得点31
ポゼッション35.3%64.7%
シュート(枠内)12(7)14(6)
パス399731
クロス533
コーナー40
シュートブロック34
タックル1316

データから見ると、カウンターに徹したインテルが、効率よく得点を奪ったことがわかります。

また、守備陣がラツィオのクロスをことごとく弾き返していますね。

気合の入ったインテル

この試合では終始、インテルの選手から気合いを感じました。

絶対首位に立つという気持ちが、プレーに現れていた様に見えます。

特に驚いたのが、ラウタロ、ペリシッチ、エリクセンです。

ペリシッチ、エリクセンは、不遇のシーズンを過ごしていましたが、この試合は最高のパフォーマンスでした。

 

ラツィオは、高い位置からプレスを掛け、主導権を握ろうとしていました。FW2人で、ブロゾビッチのパスコースを切りサイドにボールを出させる守り方です。

インテルはWBがしっかり引いて、裏にスペースを与えないようにしていました。

特にペリシッチは守備意識が高かったです。バストーニが上がった際、その穴をしっかり埋めて、相手のカウンターを未然に防いでいました。

スピードのあるラッツァーリをよく抑えてくれていましたね。1つだけあった裏抜けも、ハンダノビッチの飛び出しで、事なきを得ています。

最初のビッグチャンスも、ペリシッチが関与しています。デ・フライのロングフィードに抜け出したペリシッチがダイレクトで折り返し、ラウタロのミドルシュートに繋げました。

 

すると、22分に得点が生まれます。ラウタロが獲得したPKを、ルカクがしっかりと決めてくれました。

PK獲得までの流れがとても綺麗でしたね。前の記事で、左サイドが弱いと指摘したのを、謝りたいくらいです。

ペリシッチがバストーニに戻し、ダイレクトでブロゾビッチにパス。少しスペースが空いたので前を向き、サイドから引いてきたエリクセンにパス。

そこからダイレクトで、エリクセン→ルカク→ラウタロと繋ぎ、完全に抜け出します。

焦ったフートが後ろからスライディングし、PKです。左サイドの全員が絡んだ良い攻撃でしたね。

 

前半終了間際にも、得点が生まれます。きっかけは、ペリシッチの守備でした。

レイナからラッツァーリへのパスをカットし、ラウタロに渡します。キープには失敗しますが、こぼれ球にブロゾビッチがスライディング。相手に当たり、前線にいたルカクに渡りました。ダイレクトで右足を振り抜き、ゴールです。

最初はオフサイドの判定でしたが、確認の結果得点が認められました。ペリシッチ、ブロゾビッチの守備が生んだゴールですね。

不運な失点も

インテルは、後半も良い入りを見せます。

相手のボールをことごとくカットし、チャンスにつなげていました。エリクセンは、相手のパスを読むのがうまいですね。

 

そして、相手のパスミスからビッグチャンスが生まれました。

アチェルビがパローロに戻したボールがずれ、ラウタロへのスルーパスのような形になります。

相手が追いついてきたところで、フリーとなっていたハキミにパス。しかし、トラップが大きくなってしまいシュートブロックされてしまいました。

1点モノの惜しいシーンでした。

 

ラツィオにボールを持たれるも、危なげなくしのいでいたインテルですが、不運な形で失点してしまいます。

ミリンコビッチ・サビッチのFKが、エスカランテに当たりゴールに吸い込まれました。ハンダノビッチも逆を突れてしまい、ノーチャンスです。

仕方のない失点ですね。

 

しかし、インテルもすぐさま点を取り返します。

デ・フライが相手ボールをカットし、ブロゾビッチに渡ります。走り出していたルカクにスルーパスし、パローロと1対1に。

スピードとフィジカルで振り切り、並走していたラウタロにパス。ガラ空きになったゴールに流し込みました。

このシーンは、ルカクの突破が凄すぎて、思わず笑ってしまいました。2ゴール1アシストの大活躍でMOMにも選ばれています。

 

ラツィオの息の根を止めたインテルは、その後の攻撃もシャットアウトします。

3-1で見事完勝しました。

選手レビュー

MOMルカク

2ゴール1アシストと、全ての得点に絡み、見事インテルを勝利に導きました。

特に3点目のアシストは、圧巻ですね。ルカクにスペースを与えると、1人では止められないのではないでしょうか。

また、PK成功率が高いのも、頼りになります。インテルに来てからのPKは、全て成功させている気がします。

WBにハマってきたペリシッチ

シーズン当初、ペリシッチをFWで使ったりと、起用方法に悩んでいた印象があります。

WBでは中に入り過ぎたりして、窮屈になってしまう場面もよく見かけました。

しかし、この試合はWBで見事な仕事をしてくれましたね。

WhoScored.comのデータを見ると、キーバス4(チーム1)、クリア5(3)、インターセプト3回(2)と、好守に貢献していることが分かります。

2点目もペリシッチの守備から始まりました。

このパフォーマンスができるなら、左WBのファーストチョイスはペリシッチになりそうですね。

最近では、ドリブル突破も見られるようになったので、アシストも見たいです。

インテルに順応してきたエリクセン

ミラノダービーで決めたFK以降、徐々に出場機会を増やしているエリクセンですが、この試合は素晴らしいパフォーマンスでした。

特に、守備に慣れてきた印象があります。

最近、イタリア語を覚えているらしく、味方とのコミュニケーションが取れるようになったおかげでしょうか。イタリア語習得を勧めた、ルカクを始めとするチームメイトに感謝ですね。

また、転ばされても抗議せず、すぐに立ち上がって守備をする姿は好印象でした。

カウンター時もしっかり走り、数的優位を作り出していましたね。常に危険な位置へのパスを狙っているため、見ていて楽しい選手です。

移籍してきて1年経ち、ようやく順応してきました。嬉しい限りです。

守備に奔走するラウタロ

この試合のラウタロは素晴らしい出来でした。

特に守備に走り回っていたのが、印象的です。GKまでプレスしロングボールを蹴らせた後、相手CBまで全力でプレスバックしていたのを見て、この試合にかける思いが伝わってきました。

また、PK獲得と3点目のゴールを奪っています。キーパスも2本出しており、チームの勝利に貢献しました。

3点目を決めた後、ベンチに駆け寄って皆で喜んでる姿は胸が熱くなりました。コンテが一番喜んでいて、微笑ましかったです。

 次節はミラノダービー

見事首位に浮上したインテルですが、次節はミラノダービーです。

負けたら首位が入れ替わるため、絶対に落とせません。勝った方が勢いに乗り、スクデット獲得に大きく近づくでしょう。

2021/2/21 (日) 23:00 キックオフです。

前半戦の借りを返して欲しいですね!

では!

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