残り13節と、セリエAもシーズン終盤に入りました。首位のインテルがこのまま優勝するため、今節は難所となる試合です。
リーグ2位の得点力を誇る、アタランタとの一戦でした。
さて、結果ですが、1-0の勝利です!
得点力のあるチーム同士なので、打ち合いも予想されましたが、締まった試合になりましたね。
シュクリニアルの1点を守り切り、勝利をもぎ取っています。
ハイライト
マッチレポート
試合データ
WhoScored.comより引用しています。
インテル | アタランタ | |
---|---|---|
得点 | 1 | 0 |
ポゼッション | 44.6% | 55.4% |
シュート(枠内) | 5(1) | 13(3) |
パス | 504 | 623 |
クロス | 8 | 25 |
コーナー | 7 | 7 |
シュートブロック | 4 | 2 |
タックル | 15 | 26 |
スタッツを見ると、インテルが若干押されていますね。
ハンダノビッチの好セーブもあり、クリーンシートを達成しています。
ルカクは、GKとの1対1が2回ありましたが、どちらも決めきれなかったのが残念です…
ルカク狙いのパス
この日は、久々にビダルが先発しました。スタメンに定着してきたエリクセンは、ベンチスタートです。
守備から入る狙いでしょうか。
ただ、ビルドアップでヒールパスをミスって、ピンチを招くシーンがあり怖かったです。自分でボールを取り返していましたが。
ベテランがやるプレイじゃないですね。
アタランタは、ハイプレスでCBにまで圧力をかけていました。
連動して、他のパスコースも潰してくるため、インテルの選手はボールを持つ余裕を与えられません。
実際、バレッラが自陣ゴール前でキープした時は、囲まれて奪われていました。
アタランタの圧に押され、ワンタッチで繋ぐことが多かったのですが、唯一1人で時間を作れたのがルカクでした。
大きな身体と懐の深さでボールを収め、味方が上がる時間を作ります。
そのため、困ったらルカクといった感じで、ラフなパスになってでもボールを集めていました。
その際、ラウタロは、ルカクの裏に抜けるか、落としをもらえるポジションを取ります。
ラウタロは、試合を通じて、良い形で受けて前を向くシーンが多かったのですが、その後のパスが合わなかったですね。
繋がれば大きなチャンスになりそうだったので、そこは残念でした。
ラウタロからのパスが合わず、バレッラがブチギレていたのが印象的です。
逆に言うとインテルは、ルカクに預ける以外の方法で、ビルドアップができていませんでした。
途中、ハキミがセンターサークル辺りから、自分で突破を試みていましたが、あっさり奪われていました。
ハイプレスに苦しむインテルですが、パス1本で決定機を作ります。
バストーニが出したロングボールにルカクが抜け出し、GKと1対1になりかけます。
右にいたフリーのハキミを囮に使い、左に切り返しますが、ジムシティの読みが勝りカットされました。
素直にハキミに出してほしかったです…
アタランタは、サパタが起点になっていました。身体能力が高いため、ボールを収められますし、ドリブルも効果的です。
シュクリニアルは、サパタに手を焼いていたように見えました。
また、CKから決定的なヘッドも放ちましたが、なんとか、ハンダノビッチが止めてくれました。
お互い決定機はありましたが、前半は0-0で終了です。
スイッチを入れたエリクセン
点が欲しいインテルは、53分にビダルに代えてエリクセンを投入します。すると1分後に点が入りました。
エリクセンのCKから、こぼれた球をシュクリニアルが蹴り込みました。
インテルの次期キャプテン候補がやってくれましたね。値千金の先制弾です。
エリクセンは、このCKもそうですが特に守備で頑張っていましたね。
バレッラのミスで、中盤からカウンターを受けた時も、全力で戻りボールを奪っていました。
エリクセンは、守備の読みが良いですね。インターセプトするシーンを良く見る気がします。
点が入り勢いに乗るインテルは、続け様に決定機を迎えます。
ハンダノビッチからのロングボールを、ルカクがジムシティと競り合い潰します。こぼれ球がトロイに渡りますが足を滑らせて、ルカクがかっさらいました。
GKと1対1となりましたが、1つドリブルが多かったのか、全力で戻ってきたロメロに後ろからタックルされて、ボールを奪われます。ルカクは2度目の決定機も決めきれませんでしたね。
ビルドアップでは、絶大な働きをしていますが、ここは決めてほしかったです。
得点後のインテルは、守備の重心を低めに置いてカウンターを狙っていました。
そのため、ボールを持たれる時間が増え、シュートまで持っていかれるシーンも増えていました。
ただ、ハンダノビッチを中心に、集中した守りでアタランタに得点を許しません。
なんとか、最後まで守りきり、1-0の勝利です!
選手レビュー
次期キャプテン候補シュクリニアル
WhoScored.comによると、決勝点を挙げたシュクリニアルがMOMに輝きました。
また、守備でも、タックル3回(チーム2位)、クリア5回(1位)、インターセプト5回(2位)の活躍を見せています。
素晴らしい活躍で、クリーンシートに貢献しました。
インテル愛の強い、シュクリニアルですので、ハンダノビッチの後を継いでキャプテンをして欲しいですね。
定位置を掴んだペリシッチ
昨シーズンは、WBに適正がないと判断されてバイエルンにレンタルしていた、ペリシッチ。今シーズンも、WBへの適応に苦しんでいました。
しかし、ここ数試合の左WBでの安定感は素晴らしいですね。
特にプレッシングが凄いです。ボールへの執念を感じますね。
相手が少しトラップをミスったら、全力で詰めてボールを奪いにかかります。
昨シーズンCLを制した、鬼プレス戦術のバイエルンで活躍していただけあります。
疲れ気味のバレッラ
カペッロにも絶賛された、進境著しいバレッラですが、この試合は少し精彩を欠いていました。
ドリブルを仕掛けて、奪われるシーンが多かった気がします。。
昨シーズンから、殆どの試合で先発フル出場しているため、疲れが溜まっているのかもしれません。
それだけ、コンテから信頼されているということでしょう。ただ、プレイスタイル的にもスタミナ消費が激しいので、怪我だけには気をつけて欲しいですね。
次節はトリノ戦
今節の勝利で、リーグ戦7連勝となったインテル。
試合後のインタビューでコンテは、「私のポケットの中にスクデットのかけらがあるかって? いや、ポケットの中には40ユーロしか見当たらないよ。」と余裕の返答を見せています。
まだまだ、12試合残っていますからね。油断はできません。
終盤のユベントス戦までには、優勝を決めておきたいですね。
さて、次節はトリノ戦です。
キックオフは、2021/3/9 (日) 4:45 となっています。
前半戦は、4-2で勝利していますが、2点を先行される苦しい展開でした。
難所である、アタランタ戦を乗り越えたとはいえ、次節負けては意味がありません。
残り全勝を目指して、頑張って欲しいですね。
では!