新年初戦を勝利で終え、リーグ戦8連勝中のインテル。
今節は、4位のアタランタと対戦しました。
結果の方は、0-0で引き分けでした。
攻撃的なチーム同士の対戦でしたが、スコアレスとなりましたね。
2位ミランとの勝ち点差は、2となりました。
ハイライト
マッチレポート
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試合データ
WhoScored.comより引用しています。
アタランタ | インテル | |
---|---|---|
得点 | 0 | 0 |
ポゼッション | 36.2% | 67.8% |
シュート(枠内) | 12(6) | 11(3) |
パス(成功数) | 366(274) | 660(563) |
クロス | 16 | 15 |
コーナー | 6 | 4 |
シュートブロック | 1 | 4 |
タックル | 12 | 16 |
インテルの方が保持率は高かったですが、チャンスの数は互角でした。
両GKの活躍がなければ、スコアレスとはならなかったでしょう。
個人的なレビュー
個人的なゲームのポイントをまとめます。
ポイント
- アタランタのマンマーク戦術
- インテルのビルドアップの変化
- ハンダノビッチの役割
1.アタランタのマンマーク戦術
ガスペリーニ監督といえば、マンマーク戦術が代名詞です。
この試合でも積極的なプレスと、マンマークでインテルを苦しめました。
インテルもポジションチェンジを頻繁にして、マークをずらそうとしていましたが中々振り解けず。
あれだけキープ力のあるブロゾビッチも、2回ほど自陣で失っていました。
攻撃も上手いですし、やはりアタランタは手強い相手ですね。
2.インテルのビルドアップの変化
前述の通りアタランタのマンマークに苦しみ、インテルはビルドアップに苦労しました。
特に前半は自陣で厳しいマークに遭い、危険な位置でボールを失っていました。
そこで後半は、早い段階でロングボールを蹴るようにしていました。
アタランタは前線に人数をかけているため、そこを抜ければ大きなチャンスとなります。
実際に何本か、ロングボールからチャンスを作っていました。
3.ハンダノビッチの役割
アタランタの戦術で、唯一マークされないのがGKです。
安全地帯となるため、ハンダノビッチがボールを持つ時間が多かったですね。
彼がボールを持ったら、味方はフリーで受けられるようポジションを動かしていました。
そこにタイミング良く精度の高いボールを供給する必要があるため、ハンダノビッチの役割は重要でしたね。
特に後半は、ハンダノビッチからのフィードでチャンスを作るシーンも多くありました。
前半
上位同士の対決だけあり、お互い激しい主導権争いをしていました。
その中で、最初のビッグチャンスを作ったのがインテルです。
高い位置でムリエルを挟んでボールを奪取し、チャルハノールがサンチェスにパス。
GKと1対1になりますが、シュートはムッソに弾かれました。
アタランタもチャンスを作ります。
バイタルエリアでボールを受けターンして、PA内に入った味方にスルーパス。
ハンダノビッチと1対1となりかけますが、ペリシッチが後ろからギリギリでボールをカットしました。
お互い得点は生まれず、前半終了です。
後半
後半に入っても、お互いのテンションは落ちていませんでした。
そして、アタランタが絶好のチャンスを迎えます。
ブロゾビッチからボールを奪い、パシャリッチがバイタルエリアに入ったペッシーナにパス。
トラップでPA内に侵入し1対1となりますが、シュートはハンダノビッチが止めました。
続いてのチャンスは、インテルです。
左サイドの裏にボールが出て、受けたジェコが抉ってPA内に侵入します。
ムッソが飛び出してきたのを見て、頭上を越すクロスを中に送りますが、ダルミアンの目の前でペッツェーラがクリアしました。
今度はアタランタです。
自陣からのクリアボールをムリエルがバストーニと競り合って制し、シュクリニアルはスピードで抜きにかかります。
ドリブルで運びハンダノビッチと1対1になりますが、シュートを左手で弾きました。
そして、次はインテルにチャンスです。
ドゥンフリースの横パスをバレッラがヒールで落とし、PA内に入ったダンブロージオが受けます。
GKと1対1となりますが、シュートはポストの横に逸れました。
結局、スコアレスのまま試合は終了です。
選手レビュー
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MOMはハンダノビッチ
WhoScored.comによるMOMは、ハンダノビッチでした。
攻撃の起点としてパスを供給していただけでなく、2度の決定的なセーブでチームを救いました。
近年反応の衰えが指摘されますが、セーブ率はセリエAでもトップクラスの数字を誇るようです。
後任としてオナナの獲得が噂されていますが、どうやらハンダノビッチとも1年契約延長をするみたいですね。
オナナが完全に独り立ちするまで、ハンダノビッチが支えてくれるなら安心です。
アタランタの新守護神ムッソ
今シーズンにゴッリーニの後釜として、ウディネーゼから獲得したムッソ。
元々前評判は高かったですが、アタランタの正守護神としてしっかりと活躍しています。
この試合でも、決定的なセーブでチームを救っていました。
ウディネーゼはハンダノビッチもそうですが、定期的に良いGKを排出しますね。
攻撃の核となるジェコ
序盤戦のゴールラッシュは鳴りを潜め、しばらくゴールから遠ざかっているジェコ。
しかし、シモーネがジェコに求めている役割は、ゴールだけではありません。
ボールキープやターゲットマンとして、チームの力となっています。
ボールコントロールも上手いため、ある程度ラフなボールでも収めてくれるのも助かりますね。
ボールをもらいに下がって、ビルドアップの出口になることも多いです。
次はコッパ・イタリア エンポリ戦
リーグ戦の連勝は止まってしまいましたが、2位ミランが負けたことで勝ち点差は2に広がりました。
しかも、インテルは1試合少ない状態です。
このまま首位をキープしたいですね。
次は、イタリア杯でエンポリと対戦します。
2022年1月20日(木) AM5:00キックオフです。
日程が厳しいですが、上手く選手を休ませながら乗り切りたいですね。
では!