今節インテルが対戦したのはボローニャ。
2023年10月7日のリーグ戦では2-2のドロー、12月20日のコッパ・イタリアでは延長戦の末に敗れています。
今シーズンはまだ一度も勝てていない相手なので、インテルにとってはリベンジとも言える試合になりました。
2シーズン前の因縁もありますしね。
フォーメーション
リベンジ
- サンチェスのお仕事
- CBからCBへ
- ひたすら耐えよう
- アトレティコ戦を見据えて
サンチェスのお仕事
リーグ戦6連勝と好調のボローニャ。対するインテルは、リーグ戦9連勝中です。
なんとなく、インテル戦に向けて調子を上げてくるチームが多い気がします。
ミランやユヴェントス、ローマやアタランタなどなど。
次に戦うナポリも、監督を変えて復調気味です。
そして、今節のボローニャです。
ボローニャの基本フォーメーションは、4−1−4−1でした。
守備時も同じで、ブロックを崩さないように守っていました。
あまり人には付いていかず、DFラインに落ちるバレッラやチャルハノールも基本的にスルーしていました。
結果的に前半のインテルは、ボール保持時の平均配置が高めになっています。
※セリエA公式より引用
ダルミアン(36)とカルロス・アウグスト(30)の両WBも、高い位置を取り続けていたことが分かりますね。
ボローニャのビルドアップで特徴的なのが、CBの片方が一列上がる形です。
ルクミが持ったらベウケマが一列上がりますし、逆もまた然り。
その上がってくるCBは、サンチェスが監視していました。
するすると前線まで上がられた時も、サンチェスがしっかり追っていました。
インテルは基本、ハイプレスです。
サンチェスは上がってきたCBを監視しつつ、味方に引き渡したらDFラインにプレスをかけていました。
左SBのクリステンセンには、今日も今日とてバレッラがプレス。
バレッラは80分で交代したにもかかわらず、11.059kmで走行距離はチームトップでした。
スプリントも1.027kmと、こちらもチーム内トップです。
お疲れバレッラ。
CBからCBへ
21分に、ハイプレスからバレッラが決定機を迎えるなど、若干優位に試合を進めるインテル。
37分に待望の先制点が生まれました。
中盤でボールを受けたサンチェスが、するするっと持ち上がって左サイドのアウグストにパス。
2人を引き付けて後ろに戻すと、バストーニがダイレクトでクロスを入れます。
大外から飛び込んできたビセックが、頭で押し込みました。
世にも珍しい、CBからCBへと繋いだゴールです。
雨が降る中、ダイレクトで大外に正確なクロスを送れるバストーニが異次元ですね。
プレスをかけにくいアーリークロスで、あの精度を出されたら相手は嫌でしょう。
Il mancino di Ale Bastoni 😁🤤
— Andre (@AndreInter_) March 11, 2024
⚫️🔵pic.twitter.com/M9JugZkJun
ひたすら耐えよう
先制したインテルにとって、後半はひたすら耐える展開になりました。
前後半のプレイエリアを見比べると、その差は歴然です。
かなり押し下げられて、ほぼ自陣に閉じ込められました。
※セリエA公式より引用
特に狙われたのが、2トップへの縦パスでした。
縦パスをカットした勢いで、ショートカウンターに繋げてゴールを狙われていました。
78分にザークツィーに作られた決定機はその形で、アスラニからサンチェスへの縦パスを奪われたことがきっかけでした。
インテルはカウンターで追加点が欲しかったですが、前線に収まらずに押し込まれる展開が続きましたね。
アトレティコ戦を見据えて
1点差でひたすら押し込まれるというヒリヒリする展開が続く中、シモーネは冷静でした。
61分にチャルハノールとムヒタリアンを下げて、アスラニとフラッテージを投入。
66分にテュラムをアルナウトヴィッチに、80分にバレッラをクラーセンに交代しています。
アトレティコ・マドリードとの2ndレグを見据えて、主力を続々と下げていきました。
また、アルナウトヴィッチが入ったことで、前線でボールが収まるようになりました。
ボローニャ陣内で、ボールを持てるようになり陣地を回復。
うまく時間を消費していきます。
主力を休ませながらも失点を許さず、インテルがウノゼロで勝利しました。
ハイライト
試合データ
※セリエA公式より引用
次節はA・マドリード戦(A)
公式戦13連勝と、インテルの勢いが止まりません。
次はCLでアトレティコとの2ndレグを戦います。
1stレグのリードは1点のみですので、油断できませんね。
2024/3/13(水) 29:00キックオフです。
では!