23-24シーズン マッチレポート

【優勝パレード】23-24シーズン セリエA 第34節 インテル×トリノ

前節ミラノダービーに勝利して、20回目のスクデット獲得を決めたインテル。

今節はホームゲームということで、試合後に優勝セレモニーを予定していました。

ミラノ市内では、優勝パレードも行う様です。

トリノに勝って、セレモニーに花を添えたいですね。

フォーメーション

優勝パレード

  • オールコートのマンツーマン
  • ゾマーを使ったビルドアップ
  • 一発退場
  • 優勝パレード

※各データは基本的にFBREFを参照

オールコートのマンツーマン

今シーズン限りで退任の噂もある、ユリッチ監督率いるトリノ。

元ガスペリーニの教え子らしく、ボール非保持時はオールコートでのマンツーマン守備を採用していました。

マンツーマン守備をやりやすくするために、フォーメーションは4−3−2−1のツリー型。

インテルの3−5−2とは、噛み合わせがバッチリです。

マンツーマンでの守備は各選手のマークがパッキリするので、守備の迷いがなくなるというメリットがあります。

実際にパヴァールやバストーニが前線に上がった時も、ラザロやブラシッチが自陣まで戻って守備をしていました。

逆にラウタロが列を降りてきた時も、ロバートがしっかりと追ってきました。

マンツーマンは、インテルのようにポジションを流動的に変えるチームには有効な守り方です。

前半はインテルの選手たちも、トリノの守備網を突破するのに苦労している印象でした。

ゾマーを使ったビルドアップ

トリノのオールコートのマンツーマンに対して、インテルはゾマーを使ったビルドアップでプレス回避を狙っていました。

必ず余るGKを使って、マンツーマン守備のずれを作る作戦です。

以下のヒートマップ(左)を見ても、ゾマーの所にボールが集まっていたことが分かります。

※セリエA公式より引用

しかし、ボールを持ったゾマーに対して、トリノは中々プレスをかけてきませんでした。

ゾマーで1人引きつけたいインテルとズレを起こしたくないトリノで、お互い我慢比べになります。

焦れたインテルが、自陣からのビルドアップを引っ掛けてショートカウンターを受けるシーンもありました。

もう一つ、インテルがマンツーマンの攻略法として狙ったのが前線への縦パスです。

2トップに縦パスを当てて時間を作ってもらう間に、2列目やWBが飛び出してゴール前に攻め込むやり方です。

ということで、2トップへの縦パスを積極的に狙いました。

プログレッシブなパス(10ヤード以上の縦パス)を受けた回数を見ても、ラウタロとテュラムがトップの数字を残していました。

しかし、この縦パスに対してトリノのCBであるロバートとボンジョルノに粘り強く守られます。

結果的に拮抗状態になり、大きなチャンスを作れずに前半はスコアレスで終えました。

一発退場

後半開始早々、インテルが仕掛けました。

前半から続いたリズムを変えるように、バレッラがトリッキーなプレイ。

縦パスをフリックしたバレッラが、ラウタロの落としを受けて飛び出したムヒタリアンにスルーパス。

抜け出したムヒタリアンが、ゴール前で後ろからタメゼに倒されました。

最初はタメゼにイエローカードが出されるも、VARの結果決定機阻止で一発レッド。

これで、トリノはマンツーマン守備が実行不可に。5−4−1のブロックを作って、自陣を固める守備に方向転換していました。

数的優位になったインテルは、前半苦労していたビルドアップが一気に楽になりました。

易々とアタッキングサードまで運べる様になり、トリノを押し込みます。

そして、トリノが新しい守備のやり方に慣れる前の56分に、先制点を奪うことに成功。

PA内を横断するように右から左にボールは流れ、最後はチャルハノールが左足のボレーを叩き込みました。

60分にも追加点のチャンス。

PA内でテュラムがワンツーから抜け出すと、ロバートに倒されてPKを獲得。

キッカーのチャルハノールは、最近ゴールの取れていないラウタロに譲ろうとしました。

しかし、ラウタロは勝利を優先してチャルハノールに蹴るよう促します。

そして、しっかりと決めて2点目をゲットしました。

優勝パレード

2点を取って余裕の出たインテルは、選手交代をしつつ時計の針を進めました。

トリノとしては打てる手が少なく、ベッラノーヴァの単騎での仕掛けに頼らざるを得なくなっていました。

クロス数もベッラノーヴァがトップです。

しかし、そのクロスをインテルの守備陣がしっかりと跳ね返していました。

インテルは、しっかりと守りつつも追加点を狙います。

チャルハノールがPKを譲ろうとしたことを見ても、チーム全体でラウタロに点を取らせようとしていた気がします。

サンチェスとアルナウトヴィッチを入れても、最後までラウタロをピッチに残したのもシモーネの心遣いでしょうか。

しかし、残念ながら最後までゴールは奪えず。

ただ、逆に失点も許さず、久々のクリーンシートで快勝しました。

試合後は、優勝セレモニーが行われました。

ミラノの街では、盛大なパレードが行われました。行きたかった。

凄い人だかりですね。現地のインテリスタの多さにびっくりです。

ハイライト

https://www.youtube.com/watch?v=UAK-uoFI34c&pp=ygUFaW50ZXI%3D

試合データ

Screenshot

※セリエA公式より引用

次節はサッスオーロ戦(A)

優勝パレードは凄い人だかりでしたね。

イタリアのサッカー熱の高さが羨ましいです。いつか参加してみたいです。

次節はサッスオーロと対戦します。

今シーズン唯一リーグ戦で負けている相手なので、リベンジしたいですね。

2024/5/4(土) 27:45キックオフです。

では!

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