昨シーズンのリーグとコッパ・イタリアの優勝チーム同士がぶつかる、スーペルコッパ・イタリアーナ。
今シーズンは、インテルとユベントスがぶつかりました。
ユベントスは、10年連続で出場となるようです。
結果の方は、2-1でインテルが勝利しました!
シモーネ体制になって、初めてのタイトルとなりましたね。
PK戦突入かと思われた延長120分に、サンチェスが劇的ゴールを決めてくれました。
ハイライト
マッチレポート
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試合データ
sofascore.comより引用しています。
インテル | ユベントス | |
---|---|---|
得点 | 2 | 1 |
ポゼッション | 63% | 37% |
シュート(枠内) | 23(6) | 8(2) |
パス(成功数) | 813(710) | 482(385) |
クロス | 39 | 16 |
コーナー | 7 | 2 |
シュートブロック | 2 | 6 |
タックル | 20 | 26 |
インテルが圧倒的にボールを支配するも、ユベントスが中央を固めていたため、チャンスを作るのに苦労しました。
個人的なレビュー
個人的なゲームのポイントをまとめます。
ポイント
- ユベントスの守備戦術
- インテルの原則
- ラウタロのPK
1.ユベントスの守備戦術
守備の固かったユベントスですが、試合を通じて守り方を変えていました。
前半は激しいハイプレスをかけ、疲れの見えた後半はDFラインへのプレスはやめます。
しかし、マンマーク気味に人には付いており、インテルのビルドアップを阻害。
そして、押し込まれた際は後ろに引いてブロックを築き、中央を固めて危険なスペースを消していました。
インテルは決定機を作るのに、苦労しましたね。
2.インテルの原則
シモーネインテルの攻撃力はセリエAでもトップクラスを誇り、リーグ戦の得点数は51で2位ミランと5ゴール差をつけています。
その破壊力を支えているのが、シュクリニアルとバストーニによる攻撃参加です。
直近のラツィオ戦でも、この2人のゴールで勝つことができました。
しかしCB2人が上がって、守備は大丈夫なのか。
そこのリスク管理はしており、CBが上がった穴はしっかりと他の選手が埋めています。
直近のリーグ戦6試合連続無失点、失点数16でリーグ2位となっていることからも、守備が安定していることが分かりますね。
3.ラウタロのPK
この試合、PKで同点弾を奪ったラウタロ。
しっかりと決めてくれましたが、これまでのPK成功率は決して高くありませんでした。
左にしか蹴らなかったため、相手GKに読まれていたのかもしれません。
しかし今回は、右に蹴りました。
ペリンも左に飛んでいたため、今までのデータが頭にあったのかもしれませんね。
恐らくこれからのPKキッカーはラウタロになるため、右にも蹴ってくれるようになって少し安心です。
前半
試合開始から、お互い激しいプレスで主導権を争います。
攻守の要であるブロゾビッチは、クルゼフスキがマークしていました。
先制点はユベントスに生まれます。
25分、クロスが左に流れて拾ったモラタがクロス。
中央でデ・フライのマークを外したマッケニーが、頭で合わせてゴールとなりました。
追いつきたいインテルは、35分にビッグチャンス。
ペリシッチがヒールで落としたボールをPA内でジェコが先に触って、後ろからデ・シリオに倒されPKとなります。
キッカーはラウタロで、きっちりと右に決めました。
同点のまま、前半は終了です。
後半
後半に入り、インテルがチャンスを作ります。
ハンダノビッチのロングフィードをラウタロが収め、中央で繋いで左に大きく展開。
ペリシッチが縦に運び、ハーフレーンに上がってきたバストーニがフリーで受けてシュートします。
外してしまいましたが、良い連携でした。
対するユベントスも、ドリブル突破からチャンスを作ります。
右サイドで持ったベルナルデスキが、仕掛けて密集地帯を切り抜けます。
PA手前まで侵入し、ミドルシュート。枠を外れました。
モラタが上手くDFをひきつけて、ベルナルデスキのドリブルスペースを空けましたね。
インテルも攻め手を緩めません。
PA手前で持ったチャルハノールが、右足でPA内にクロス。
サンドロの裏を取ったドゥンフリースが、ヘディングで合わせます。
ゴール隅に飛びますが、ペリンが良い反応で止めました。
結局後半は得点が生まれず、延長線に突入です。
延長線
延長で決めたい両チーム。
しかし攻め手を欠くユベントスは、引きこもって守備を固めていました。
お互い決定的なチャンスを作れず、時間だけが過ぎていきます。
PK戦も見えた120分、遂にインテルがゴールをこじ開けました。
ディマルコがアーリークロスを上げ、サンドロが胸トラップでキエッリーニにパスします。
しかし、これをダルミアンがカットして、ボールがこぼれます。
そのボールをサンチェスが拾い、ゴールに蹴り込みました。
インテル陣営は、ベンチを含め大喜びです。
そして、そのまま試合終了となりました。
選手レビュー
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MOMはチャルハノール
sofascore.comによるMOMは、チャルハノールでした。
キーパス4本は、両チームトップの数字です。
バストーニが上がったスペースのカバー、ビルドアップの出口となる、チャンスでは前線に顔を出すなど、試合を通じてバランスを取っていました。
セットプレイでも質の高いボールを送り、チャンスを作っていましたね。
今やインテルに欠かせない中盤となりました。
決勝ゴールのサンチェス
この試合のヒーローは、間違いなくサンチェスです。
延長後半のロスタイムに、劇的な勝ち越しゴールを奪いチームを優勝に導きました。
最後まで諦めずにゴール前に詰めていた、ダルミアンとサンチェスが生んだゴールでしたね。
サンチェスはチャンスメイク能力が高いですが、最近はゴールも増えています。
この勝利でチームもそうですが、サンチェスも更に波に乗っていきそうですね。
鉄人ペリシッチ
ペリシッチの安定感は、抜群ですね。
ボールを持ったら殆どの確率で、相手を抜いてクロスまで持っていけます。
両足の精度が高いため、相手はどちらを切ればいいのか迷うのでしょう。
スタミナも無尽蔵なため、守備にも献身的に走り回ります。
ディマルコも頑張って欲しいですが、ペリシッチの壁が高すぎますね。
次節はアタランタ戦
スーペルコッパ・イタリアーナを制し、更に勢いがつきました。
次節は中2日で、アタランタと対戦します。
短いスパンで、強豪との連戦が続きますね。延長戦まで戦っているため、疲労が心配です。
2022年1月17日(月) AM4:45キックオフです。
2月にはCLもあるため、うまく選手を休ませながら切り抜けたいですね。
シモーネのマネージメントに期待しています。
では!