23-24シーズン マッチレポート

【シーソーゲーム】23-24シーズン セリエA 第32節 インテル×カリアリ

ブンデスリーガでは11連覇中のバイエルンを抑えて、レバークーゼンの無敗優勝が決まりました。

すごい記録ですね。

セリエAでも、インテルのスクデット獲得が近づいてきました。

2位ミランとの勝ち点差は離れており、後はどのタイミングで優勝が決まるかが注目されています。

今節は、降格圏をさまようカリアリと対戦しました。

フォーメーション

シーソーゲーム

  • カリアリの戦術
  • 出場停止
  • シーソーゲーム
  • 奇跡を起こせ

※各データは基本的にFBREFを参照

カリアリの戦術

まず、カリアリの戦術を見ていきます。

降格圏付近をさまよっていることもあり、かなり守備的な戦術でした。

ボール非保持の際にはフィールドプレイヤー全員が自陣に入って、5−4−1のブロックを作って守ります。

インテルのDFラインがボールを持つことを許容して、ボールがアタッキングサードまで来てからプレスを開始

中央へのパスコースを切り、サイドに押しやるようなプレスをかけていました。

ワントップのショムロドフは、基本的にボランチのチャルハノールをマークしますが、DFラインに落ちた時はスルー。

下手に釣られて、守備ブロックが崩れることを嫌がったのでしょう。

必然的に、インテルがカリアリを押し込む時間が多くなりました。

試合を通じた両チームの平均ポジションを見ても、最終ラインの高さに大きな違いが出ていました。

※セリエA公式より引用

インテル目線で見ると、DFラインがボールを保持することを許容されているので、DF陣のボールタッチが多くなっていました。

タッチ数のスタッツを見ると、3バックがトップ5に入っています。

FBREFより引用

ポイントになるのは、両サイドのCBでした。ビセックとバストーニですね。

引いた相手をどう崩すか。

アタッキングサードまではプレスをかけてこないため、ある程度の位置まではキャリーが可能でした。

アタッキングサードでのタッチ数を見ると、バストーニがいる左サイドから多くの攻撃をしていたことが分かります。

出場停止

この試合では、インテルの選手に出場停止がありました。

ラウタロとパヴァールです。代わりにサンチェスとビセックが先発しました。

不安だったのは、やはりラウタロの不在ですね。

押し込むゲームになったので、狭いスペースでも仕留められる優秀なフィニッシャーの不在は痛かったです。

ただ、代わりに先発したサンチェスはアシストを記録しました。

テュラムが引いたスペースにサンチェスが飛び出してゴール前にクロス。テュラムが押し込みました。

狭いスペースの中で、綺麗な崩しでしたね。

シーソーゲーム

インテルが先制に成功しました。

12分と早い時間帯の先制点だったので、前半のカリアリは戦術を大きく変更することはありませんでした。

ハイプレスはかけずに、守備ブロックを作ることを優先。

カリアリで脅威だったのは、ルヴンボでした。

タッチ数は22回で下から数えた方が早いぐらいですが、インテル陣内へのプログレッシブなキャリーが4回でトップでした。

試合を見た印象としても、ルヴンボにかなりサイドを突破された気がします。

後半に入っても、カリアリのやり方に大きな変化はありませんでした。

しかし、64分にインテルが失点。

ロングボールにルヴンボが競り合ってこぼれたボールを、ショムロドフにダイレクトシュートを決められました。

ショムロドフのこぼれ球を狙う動きが、上手かったですね...

バストーニもカバーに入ったのですが、股を抜かれてしまいました。ゾマーとしても仕方ない失点です。

しかし、ギアを入れ替えたインテルが74分に勝ち越しに成功しました。

フラッテージのヘッドが、ミナの手に当たってPKを獲得。

チャルハノールがしっかりと決めました。

これで勝てるかと思ったのですが、83分に1失点目と似た形で失点してしまいます...

裏へのボールのこぼれ球を、ヴィオラに押し込まれました。

直前のプレイでプラーティの腕に当たっていましたが、ハンドがなかったのは謎でしたね。

奇跡を起こせ

インテルは、またしても勝ち越しを狙います。

前節ウディネーゼ戦の、劇的な勝ち越し弾の再現を狙いました。

64分にフラッテージを投入してからは、相手のインサイドハーフを押し込むことに成功していました。

その影響で、右サイドのより高い位置でボールをキープできるようになります。

しかし、追加点は奪えず。

ラスト10分間で、ビセックとフラッテージがシュートを打っただけ。

逆にラストプレイでカウンターから大ピンチを迎えましたが、ゾマーの正面に飛んで失点は避けられました。

2−2のドローで、ゲームは終了しました。

ハイライト

試合データ

※セリエA公式より引用

次節はミラノダービー(A)

カリアリ戦は残念ながらドローで終わりましたが、2位のミランもサッスオーロと引き分けているため、勝ち点差は変わりませんでした。

そして、次節はいよいよミラノダービーです。

インテルが勝てば、20回目のスクデット獲得が決まる大一番です。

2024/4/22(月) 27:45キックオフです。

では!

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