ブンデスリーガでは11連覇中のバイエルンを抑えて、レバークーゼンの無敗優勝が決まりました。
すごい記録ですね。
セリエAでも、インテルのスクデット獲得が近づいてきました。
2位ミランとの勝ち点差は離れており、後はどのタイミングで優勝が決まるかが注目されています。
今節は、降格圏をさまようカリアリと対戦しました。
フォーメーション
シーソーゲーム
- カリアリの戦術
- 出場停止
- シーソーゲーム
- 奇跡を起こせ
※各データは基本的にFBREFを参照
カリアリの戦術
まず、カリアリの戦術を見ていきます。
降格圏付近をさまよっていることもあり、かなり守備的な戦術でした。
ボール非保持の際にはフィールドプレイヤー全員が自陣に入って、5−4−1のブロックを作って守ります。
インテルのDFラインがボールを持つことを許容して、ボールがアタッキングサードまで来てからプレスを開始。
中央へのパスコースを切り、サイドに押しやるようなプレスをかけていました。
ワントップのショムロドフは、基本的にボランチのチャルハノールをマークしますが、DFラインに落ちた時はスルー。
下手に釣られて、守備ブロックが崩れることを嫌がったのでしょう。
必然的に、インテルがカリアリを押し込む時間が多くなりました。
試合を通じた両チームの平均ポジションを見ても、最終ラインの高さに大きな違いが出ていました。
※セリエA公式より引用
インテル目線で見ると、DFラインがボールを保持することを許容されているので、DF陣のボールタッチが多くなっていました。
タッチ数のスタッツを見ると、3バックがトップ5に入っています。
※FBREFより引用
ポイントになるのは、両サイドのCBでした。ビセックとバストーニですね。
引いた相手をどう崩すか。
アタッキングサードまではプレスをかけてこないため、ある程度の位置まではキャリーが可能でした。
アタッキングサードでのタッチ数を見ると、バストーニがいる左サイドから多くの攻撃をしていたことが分かります。
出場停止
この試合では、インテルの選手に出場停止がありました。
ラウタロとパヴァールです。代わりにサンチェスとビセックが先発しました。
不安だったのは、やはりラウタロの不在ですね。
押し込むゲームになったので、狭いスペースでも仕留められる優秀なフィニッシャーの不在は痛かったです。
ただ、代わりに先発したサンチェスはアシストを記録しました。
テュラムが引いたスペースにサンチェスが飛び出してゴール前にクロス。テュラムが押し込みました。
狭いスペースの中で、綺麗な崩しでしたね。
シーソーゲーム
インテルが先制に成功しました。
12分と早い時間帯の先制点だったので、前半のカリアリは戦術を大きく変更することはありませんでした。
ハイプレスはかけずに、守備ブロックを作ることを優先。
カリアリで脅威だったのは、ルヴンボでした。
タッチ数は22回で下から数えた方が早いぐらいですが、インテル陣内へのプログレッシブなキャリーが4回でトップでした。
試合を見た印象としても、ルヴンボにかなりサイドを突破された気がします。
後半に入っても、カリアリのやり方に大きな変化はありませんでした。
しかし、64分にインテルが失点。
ロングボールにルヴンボが競り合ってこぼれたボールを、ショムロドフにダイレクトシュートを決められました。
ショムロドフのこぼれ球を狙う動きが、上手かったですね...
バストーニもカバーに入ったのですが、股を抜かれてしまいました。ゾマーとしても仕方ない失点です。
しかし、ギアを入れ替えたインテルが74分に勝ち越しに成功しました。
フラッテージのヘッドが、ミナの手に当たってPKを獲得。
チャルハノールがしっかりと決めました。
これで勝てるかと思ったのですが、83分に1失点目と似た形で失点してしまいます...
裏へのボールのこぼれ球を、ヴィオラに押し込まれました。
直前のプレイでプラーティの腕に当たっていましたが、ハンドがなかったのは謎でしたね。
奇跡を起こせ
インテルは、またしても勝ち越しを狙います。
前節ウディネーゼ戦の、劇的な勝ち越し弾の再現を狙いました。
64分にフラッテージを投入してからは、相手のインサイドハーフを押し込むことに成功していました。
その影響で、右サイドのより高い位置でボールをキープできるようになります。
しかし、追加点は奪えず。
ラスト10分間で、ビセックとフラッテージがシュートを打っただけ。
逆にラストプレイでカウンターから大ピンチを迎えましたが、ゾマーの正面に飛んで失点は避けられました。
2−2のドローで、ゲームは終了しました。
ハイライト
試合データ
※セリエA公式より引用
次節はミラノダービー(A)
カリアリ戦は残念ながらドローで終わりましたが、2位のミランもサッスオーロと引き分けているため、勝ち点差は変わりませんでした。
そして、次節はいよいよミラノダービーです。
インテルが勝てば、20回目のスクデット獲得が決まる大一番です。
2024/4/22(月) 27:45キックオフです。
では!